2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Emergence of highly elaborated pai-space and its function |
Project/Area Number |
20108015
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
磯部 寛之 東北大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (30302805)
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Project Period (FY) |
2008-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 生体内π電子 / 人工核酸 / RNA / クリック化学 / 高効率合成 / 固相合成 / 保護基 / 水易溶化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,π電子豊富分子が,高次構造体として組織化することで特異な相互作用が生じることに着目し,組織化構造におけるπ電子豊富分子の機能性に焦点をあてる.とくに自然界に存在するπ電子豊富分子の構造をモチーフとした新規機能性分子の開発を主眼とする.この研究遂行により,直接関連する生命化学分野での機能材料の開発はもちろん,生体模倣構造の有機エレクトロニクス分野での活用をも検討する. 最終年度となる本年度は,生体模倣構造をもつ芳香族分子の設計・合成および非天然骨格を導入した人工核酸の設計・合成・大量供給法の確立を行った.前年度には機能探索研究から今後の発展に有望な「酵素基質型機能」を見いだしており,今後の大量供給の必要性が高まった.そこで本年度は,まず合成法の見直しを行い,保護基改訂および固相担持法の改訂により,中程度の収率に留まっていた伸長反応を,90%以上の高効率化を行った.さらにこの改訂手法を応用することで,RNA型類縁体の合成手法を開発した.RNA型類縁体の合成法では,天然物からの大量供給法を同時に確立することで,今後の発展に資する手法開発に成功している.最終期にはこれまでの検討において懸案となっていた溶解性の向上を目指した検討を行い,簡便な水易溶化手法を開発した.これらの新規合成手法は,今後の機能性核酸の開発に大いに寄与するものであり,新しい展開を目指した検討を行う予定としている.
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Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)