2008 Fiscal Year Annual Research Report
「海底下の大河」における物理・化学環境と微生物活動の相互作用:現場環境での素過程
Project Area | Project TAIGA: Trans-crustal Advection and In-situ biogeochemical processes of Global sub-seafloor Aquifer |
Project/Area Number |
20109005
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Research Institution | Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology |
Principal Investigator |
高井 研 Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology, 極限環境生物圈研究センター, プログラムディレクター (80359166)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 嘉夫 広島大学, 大・理学(系)研究科(研究院), 准教授 (10304396)
山中 寿朗 岡山大学, 自然科学研究科, 准教授 (60343331)
土岐 知弘 琉球大学, 理学部, 助教 (50396925)
河原林 裕 独立行政法人産業技術総合研究所, セルエンジニアリング研究部門, 主任研究員 (90195165)
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Keywords | 熱水循環 / 海底下の大河 / 酸化還元状態 / 生物地球化学 / 素課程 |
Research Abstract |
本研究の目的は、典型的な「海底下の大河」(以下「大河」)における様々な段階・領域の物理・化学環境と微生物活動の相互作用を解き明かし、生物地球エネルギー・物質循環の全体像を紐解く鍵を与えると共に、熱水循環場の時空間的な拡がりや変遷過程の理解の中心的基礎を築くことである。本研究提案では特に、「大河」の現場環境(フィールド)における素過程を、高精度観察及び分析、反応・機能解析により解き明かし、「大河」を「物理・化学環境と微生物活動の相互作用の流れ」として理解することを目的とする。 平成20年度は初年度であり、研究費の交付が12月中旬であったこともあり、実質的な研究の成果はない。平成20年度では、次年度以降の研究実施体制の構築と研究環境・設備・備品の準備を行った。特に、現場ラジオアイソトープ及び安定同位体トレーサー培養器、現場間隙水抽出装置及び現場化学計測機器の製作等を行い、研究実施体制の整備が完了した。また、研究代表者及び研究分担者の間で、次年度以降の研究実施の綿密な打ち合わせを行った。平成21年度には、沖縄トラフ熱水活動域調査が2件、インド洋中央海嶺熱水活動域調査が行われ、これらの調査航海での調査測定項目を決定した。これにより、平成21年度以降の研究がスムーズに遂行されることが期待できる。
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Research Products
(2 results)