2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | New Frontier in Materials Science Opened by Molecular Degrees of Freedom |
Project/Area Number |
20110007
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
森 初果 東京大学, 物性研究所, 教授 (00334342)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒木 和彦 大阪大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (10242091)
西川 浩之 茨城大学, 理学部, 教授 (40264585)
高橋 一志 神戸大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (60342953)
山田 順一 兵庫県立大学, 物質理学研究科, 准教授 (90191311)
|
Project Period (FY) |
2008-11-13 – 2013-03-31
|
Keywords | 分子性物質 / 機能性物質 / 分子間相互作用 / 外場応答 / 強相関電子系 |
Research Abstract |
(森研究代表者チーム)プロトンと電子が相関する新規な分子性伝導体κ- H3(Cat-EDT-TTF)2を高効率で合成し、電解して高品質の結晶を作成した。そして、磁化率の温度依存性でS=1/2における2次元三角格子のスピン系であること、スピン液体候補であることを明らかにした。 (山田分担者チーム)圧力有機超伝導体b-(BDA-TTP)2FeCl4の低温・圧力下X線構造解析を行い、温度の減少に伴って金属-絶縁体(MI)転移温度以下では二倍周期の結晶構造へ変化し、電荷分離が起こることを解明した。 (西川分担者チーム)圧力誘起超伝導体であるβ"-(DODHT)2AsF6の常圧における絶縁相を明らかにした。格子定数が大きく変化する温度前後での構造解析とバンド計算から、この温度で系が2次元から1次元へと変化すること、電荷秩序とスピンパイエルス転移が段階的に起こっていることを解明した。 (黒木分担者チーム)β-(BDA-TTP)2MF6の有効模型に対して、ペアリング対称性に対する考察を行い、スピン揺らぎ機構を仮定した場合の超伝導ギャップのノードの方向がAMRO実験と整合することを示した。また、β-(BDA-TTP)2SbF6とβ-(BDA-TTP)2I3の電子状態の比較を行った。両者は分子のダイマー化の度合いに起因する電子相関の強さに帰着することを示した。 (高橋分担者チーム)鉄スピンクロスオーバーカチオンと磁性アニオンである金属ジチオレン錯体との間に分子間相互作用を導入することを目的とした新規金属錯体を合成し、その構造と物性を検討した。結晶構造解析の結果、カチオン―アニオン間にハロゲン結合が認められ、スピンクロスオーバーと磁性アニオンのスピン一重項形成がカップルした協同的な転移を示すことを見出した。このメカニズムに関して、結晶構造と電子状態から考察した。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
[Journal Article] Charge-order driven proton arrangement in a hydrogen-bonded charge-transfer complex based on a pyridyl-substituted TTF derivative2012
Author(s)
S.Lee, A.Ueda, H.Kamo, K.Takahashi, M.Uruichi, K.Yamamoto, K.Yakushi, A.Nakao, R.Kumai, K.Kobayashi, H.Nakao, Y.Murakami, and H.Mori
-
Journal Title
Chem. Commun
Volume: 48
Pages: 8673-8675
DOI
Peer Reviewed
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
[Presentation] 徳島大学2013
Author(s)
磯野 貴之 他
Organizer
日本物理学会秋季大会
Place of Presentation
徳島大学(徳島県)
Year and Date
20130925-20130928
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
[Presentation] アニオニックドナーN,N-Disulfo-2,5-X,Y-1,4-phenylenediamineおよびアクセプターN,N-Disulfo-2,5-X,Y-1,4-benzoquinonediimine (X, Y = CH3, CH3; CH3, Cl; Cl, Cl)とその電荷移動塩の構造と物性2012
Author(s)
瀧川 雄輝 他
Organizer
第6回分子科学討論会
Place of Presentation
東京大学本郷キャンパス(東京都)
Year and Date
20120918-20120921
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-