2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Emergent Chemistry of Nano-scale Molecular System |
Project/Area Number |
20111011
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Research Institution | Sojo University |
Principal Investigator |
新海 征治 Sojo University, 工学部, 教授 (20038045)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田丸 俊一 崇城大学, 工学部, 助教 (10454951)
沼田 宗典 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (70423564)
白木 智丈 崇城大学, (財)九州先端科学技術研究所・ナノテク研究室, 研究員 (10508089)
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Keywords | 多糖 / 分子認識 / 超構造 / 機能創発 / 機能性高分子 |
Research Abstract |
本研究では多元的な分子認識過程を制御し、機能性高分子の能動的集積とその集積化に起因して動的に発現する機能の創発(運動特性、光学・電気化学特性の動的変換・制御など)を目指す。 β-1,3-グルカン類はカーボンナノチューブ、導電性高分子などを巻き込み、一次元的な水溶性の合成高分子・天然物ハイブリッド機能材料を創出する。そこで、生体分子に対する結合モチーフを側鎖に導入したβ-1,3-グルカン類と機能性高分子との一次元的複合体を調製し、生体分子を仲立ちとした機能性高分子の多元的集積に挑む。さらに生体分子の動的機能特性を活用して、機能性高分子集積体の動的機能創発を目指す。天然のシゾフィランをホストとし、アキラルなポリチオフェンをゲストとした複合体形成によつて、円偏光発光特性が発現することを見出した。この複合体は、溶液状態だけではなく固体状態でも高い量子収率を示した。これは、従来のキラルな超分子複合体では達成されておらず、シゾフィランの包接による孤立化によって達成されたものである。本研究成果は、共役高分子の超分子ホストゲスト複合体から円偏光発光を観測した最初の例であり、新たな光学デバイスの開発に寄与すると考えられる。
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Research Products
(13 results)