2012 Fiscal Year Annual Research Report
mRNA3’末端プロセシングを標的とした遺伝子発現調節・RNA品質管理機構の解明
Project Area | Diversity and asymmetry achieved by RNA program |
Project/Area Number |
20112005
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
星野 真一 名古屋市立大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (40219168)
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Project Period (FY) |
2008-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ポリA鎖 / デアデニレース / 遺伝子発現 / mRNA分解 / ストレス / 3'末端プロセシング / ステレス顆粒 / 癌抑制遺伝子 |
Outline of Annual Research Achievements |
mRNA 3’末端プロセシングを標的とした遺伝子発現調節とRNA品質管理機構の解明を目的として、本研究においては特に次の5つの課題、①mRNA 3’非翻訳領域に存在するシス因子による遺伝子特異的なポリ(A)鎖分解調節、②miRNAをはじめとする機能性RNAによるポリ(A)鎖分解のトランス活性化調節、③細胞質ポリ(A)鎖伸長による選択的遺伝子発現調節、④ストレスによるグローバルなポリ(A)鎖分解調節、および⑤非標準的ポリA鎖付加酵素によるRNA品質管理・遺伝子発現制御、を研究対象としているが、本年度においては、③、④、⑤について解析をおこなった。④については、ストレスによるグローバルなポリ(A)鎖の安定化を引き起こすストレスの標的としてTob、Pan3を同定し、これらの因子がプロテアソーム依存的に分解することを見出していたが、ストレス応答の初期においてはTobのリン酸化によるCaf1との結合低下がおこることを新たに明らかにした。したがって、ストレスはTobのリン酸化とそれに引き続くプロテアソームによる分解によってCaf1デアデニレースをmRNAポリA鎖にリクルートすることを阻害し、ポリA鎖の安定化を引き起こしている。また、このようなストレス時におこるmRNAポリA鎖安定化の生理的意義についてはこれまで不明であったが、ストレス時に形成されるストレス顆粒(mRNA-タンパク質からなる細胞内顆粒構造)の形成に必須な役割をはたしていることを見出した。③については、p53やリボヌクレオチド還元酵素のmRNAのポリA鎖伸長のメカニズムについて解析し、DNA傷害ストレスによる発現誘導においてCPEBとPAPD7が関与することを明らかにした。⑤については、非標準的ポリA鎖付加酵素であるPAPD7の活性型アイソフォームの単離に成功し、その活性に必要な領域と核移行に必要な領域の同定をおこなった。
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Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(17 results)
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[Journal Article] Biological role of the two overlapping poly(A)-binding protein interacting motifs 2 (PAM2) of eukaryotic releasing factor eRF3 in mRNA decay.2012
Author(s)
Osawa, M., Hosoda, N., Nakanishi, T., Uchida, N., Kimura, T., Imai, S., Machiyama, A., Katada, T., Hoshino, S., Shimada, I.
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Journal Title
RNA
Volume: 18
Pages: 1957-1967
DOI
Peer Reviewed
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