2009 Fiscal Year Annual Research Report
調節性分泌の分子機序と内分泌代謝性疾患の発症・病態への関与
Project Area | Intracellular logistics: interdisciplinary approaches to pathophysiology of membrane traffic |
Project/Area Number |
20113005
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
泉 哲郎 Gunma University, 生体調節研究所, 教授 (00212952)
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Keywords | 遺伝子 / 細胞・組織 / 生体分子 / 生理学 / 糖尿病 |
Research Abstract |
これまで我々は、低分子量GTPase Rab27aのエフェクター分子granuphilinが、インスリン顆粒を細胞膜に定常的に接着(ドッキング)させ、次の膜融合過程を抑制していることを明らかにした。本所見は分泌小胞の定常的ドッキングが次の膜融合に必須の前過程である、というこれまでの定説を覆すものである。実際、全反射顕微鏡を用いた単一顆粒レベルでの開口放出過程の観察により、非ドッキング顆粒からの開口放出を認めている。そこでドッキングと膜融合の関係を分子レベルで明らかにするために、granuphilin欠損膵β細胞に、種々のgranuphilin変異体を導入して、開口放出の変化を全反射顕微鏡で解析している。具体的には、Rab27a,syntaxin-1a,Munc18-1,細胞膜リン脂質と親和性を欠失した変異体や、翻訳後修飾を失わせた変異体を、欠損細胞に発現させ、細胞膜ドッキングやその後の膜融合に必須の分子間相互作用を解析している。またこの目的のために2色で全反射顕微鏡観察を行う系を確立した。
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