2012 Fiscal Year Annual Research Report
調節性分泌の分子機序と内分泌代謝性疾患の発症・病態への関与
Project Area | Intracellular logistics: interdisciplinary approaches to pathophysiology of membrane traffic |
Project/Area Number |
20113005
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
泉 哲郎 群馬大学, 生体調節研究所, 教授 (00212952)
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Project Period (FY) |
2008-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 遺伝子 / 細胞・組織 / 生体分子 / 生理学 / 糖尿病 / 調節性分泌 / インスリン / 細胞内膜輸送 |
Outline of Annual Research Achievements |
われわれは、低分子量GTPase Rab27aおよびそのエフェクター分子granuphilinが、インスリン顆粒膜に局在し、その開口放出機構に関与することを示してきた。しかし、それぞれの分子の機能を失活させた遺伝子変異マウス膵β細胞の表現型が異なる(具体的には、Rab27a変異マウスが分泌低下、細胞深部の顆粒数低下を示すのに対し、granuphilin変異マウスは分泌亢進、細胞膜直下の顆粒消失を示す)ことから、granuphilin以外のエフェクター分子が存在し機能していることが示唆された。われわれは、Rab27エフェクターの1つexophilin7が、膵β細胞に特異的に発現し、granuphilinが細胞膜に接着したドッキング顆粒の開口放出を制御するのとは対照的に、あらかじめ細胞膜に接着していない非ドッキング顆粒の開口放出を促進することを見出した。またこのexophilin7の機能は、そのC2Aドメインが細胞膜リン脂質に対する結合活性を有していることに依存していることを見出した。この知見は、これまでほとんどわかっていない非ドッキング顆粒の開口放出に関する分子機構の一端を明らかにしたものである。また、同一細胞においてドッキング顆粒と非ドッキング顆粒が、2つの異なるRab27エフェクターを使い分けて開口放出を行っていることを示した。以上の知見は、Wang et al., Mol. Biol. Cell, 24, 319-30, 2013に発表した。
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Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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