2008 Fiscal Year Annual Research Report
ショウジョウバエ卵巣/精巣におけるGSC/ニッチ・システムの解明
Project Area | Regulatory Mechanism of Gamete Stem Cells |
Project/Area Number |
20116002
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Research Institution | National Institutes of Natural Sciences Okazaki Research Facilities |
Principal Investigator |
小林 悟 National Institutes of Natural Sciences Okazaki Research Facilities, 岡崎統合バイオサイエンスセンター, 教授 (90225508)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅岡 美穂 国立遺伝学研究所, 個体遺伝研究系, 助教 (40370118)
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Keywords | 配偶子幹細胞 / ショウジョウバエ / 始原生殖細胞 / 生殖細胞 / ニッチ |
Research Abstract |
本研究は、GSC/ニッチ・システムを構成するGSC、ニッチ細胞、ニッチの場の形成機構の解明を目標とする。平成20年度は、1)細胞外マトリックスの主要な構成分子の一つであるヘパラン硫酸プロテオグリカン(HSPG)遺伝子であるdallyが雌のニッチ細胞において、dally-likeが雄のニッチ細胞において発現していることを明らかにした。これらの突然変異系統において、卵巣および精巣中のGSC維持に異常が見られた。2)生殖巣におけるニッチ細胞の形成に関わるシグナル伝達経路のコンポーネントの発現およびそれらの機能を突然変異を用いて明らかにした。3)雌において、ニッチ形成前の時期の始原生殖細胞の早期分化抑制には始原生殖細胞と接する体細胞で特異的に発現する2つの新規膜タンパク質(Gone early, Patch paste)が関与することを明らかにした。
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