2012 Fiscal Year Annual Research Report
活性酸素リガンド・レセプター反応制御のケミカルバイオロジー
Project Area | Signaling functions of reactive oxygen species |
Project/Area Number |
20117007
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
内田 浩二 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (40203533)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴田 貴広 名古屋大学, 生命農学研究科, 助教 (80447838)
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Project Period (FY) |
2008-11-13 – 2013-03-31
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Keywords | 脂溶性リガンド / プロテオミクス / センサー分子 / 分子プローブ / 受容体 |
Research Abstract |
生物は様々な脂溶性化合物に曝されており、これらの化合物は健康や寿命に大きく影響しているものと考えられる。こうした化合物には、環境中の様々な有機化合物だけでなく、酸化ストレスにおいて生成される酸化脂肪酸なども含まれる。こうした脂溶性化合物は細胞膜あるいは細胞内受容体に作用し、受容体刺激による適応応答の誘導に関与することが明らかとなってきている。本年度は、加齢や疾病などに関連した生体内修飾反応である脂質過酸化反応やグリケーション反応について、様々な内因性脂溶性化合物によりタンパク質分子上に生成される修飾付加体の化学構造を明らかにし、自然免疫受容体に対するリガンド活性について検討した。その結果、リノール酸やドコサヘキサエン酸などの多価不飽和脂肪酸の酸化物あるいは代謝物のうち、α,β-不飽和ケトン、あるいはα,β-不飽和アルデヒド構造を有する親電子性分子について、タンパク質との共有結合修飾により生成する付加体の化学構造を決定し、さらに安定同位体希釈法を基盤としたマススペクトロメトリーによるそれらの付加体の高感度定量法を開発した。この実験には、現有専用設備であるタンデム四重極質量分析システム(Waters ACQUITY-TQD)などを用いた。また、こうした酸化反応特異的付加体を認識するモノクローナル抗体を作成し、付加体の生体内における検出を目的とした免疫化学的検出法を構築し、炎症あるいは自己免疫疾患などの組織における局在を解析した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(10 results)