2009 Fiscal Year Annual Research Report
活性酸素応答ホスファターゼに連関した細胞シグナル制御機構
Project Area | Signaling functions of reactive oxygen species |
Project/Area Number |
20117012
|
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
鎌田 英明 Hiroshima University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (10233925)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅野 知一朗 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (70242063)
中津 祐介 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (20452584)
|
Keywords | 腫瘍壊死因子 / ROS / ホスファターゼ / NF-κB / キナーゼ / 炎症 / JNK / 酸化ストレス |
Research Abstract |
TNFαは細胞内でIκBα kinase β(IKKβ)によるIκBαのリン酸化と分解を介して転写因子NF-κBの活性化を誘導する一方で、活性酸素の産生を誘導する。また紫外線(UV)照射などの酸化ストレスは細胞内で活性酸素の産生を介してNF-κBの活性化を誘導する。我々はUV照射やTNFαはIKKβ依存性ではあるが、リン酸化非依存的な1κBαの分解機構を明らかにした。さらにこの下流でMKPなどのチロシンポスファターゼの活性が制御されていることをみいだした。この反応系ではKKβはアダプタータンパク質として機能しており、核内でのβTrCP-IKKβ一IKBα複合体の形成が活性酸素によるNF-κBの活性化に重要な役割をになう。また、TNFαによる活性酸素の産生機構にはミトコンドリアが関与するが、このときにNADHを抑制すると活性酸素の酸性が阻害されるとともに、チロシンボスファターゼの活性も抑制されることを見いだした。
|
Research Products
(8 results)