2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Clarification of the mechanism of face recognition by interdisciplinary research |
Project/Area Number |
20119004
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
飯高 哲也 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70324366)
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Project Period (FY) |
2008-11-13 – 2013-03-31
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Keywords | 顔認知 / 表情 / 共感性 / 脳賦活検査 / 扁桃体 / 白質 / 拡散テンソル画像 |
Research Abstract |
以下のような顔認知に関わる研究内容を専門誌に発表した。人物と模様のペアを学習した後に顔の角度を変えて再認判断をさせると、嗅内皮質の活動が正面顔で最も上昇した。顔領域である紡錘状回や上側頭回は、顔の角度による活動の違いはなかった。従って嗅内皮質には、正面顔の詳細な情報があると考えられた。(Brain Res 1452, 119-129, 2012)日常生活でよくみられる顔の虚記憶に関して、fMRI実験で脳活動を調べた。モーフィングにより類似顔を作成し、fMRI実験で顔の虚記憶を誘発した。扁桃体は学習した、もしくは学習していないと正しく判断した顔に対して強く反応した。判断があいまいな顔刺激に対しては、反応は低下していた。(NeuroImage 62, 167-176, 2012)顔認知に重要な上側頭葉回と扁桃体を結ぶ神経線維の体積と、自閉性尺度得点との関連をfMRIと拡散テンソル画像の実験で示した。領域間ネットワークが、ヒトの精神機能の評価には重要である可能性が示された。(Neurosci Lett 510, 154-158, 2012)悪人顔と対照顔を用い、扁桃体と他の脳領域での活動の相関を検討した。これらの領域間の信号相関と顔の危険度判定に有意な相関あった。これは扁桃体から側頭葉連合野へ、ネガティブ・フィードバックがあることを示していた。(Soc Cogn Affect Neurosci 8, 181-189, 2013)動画による表情認知のfMRI研究を行い、国際学会で発表し専門誌に投稿中である。また短期記憶における顔の虚記憶のfMRI実験を行い、専門誌に投稿準備中である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(13 results)