2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Clarification of the mechanism of face recognition by interdisciplinary research |
Project/Area Number |
20119005
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
赤松 茂 法政大学, 理工学部, 教授 (50339503)
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Keywords | 顔認知 / 感性情報処理 / 高次視覚印象 / 画像認識 / 画像生成 |
Research Abstract |
1.顔視覚像の高次元ベクトル表現の自動抽出に関しては、その前提となる顔姿勢の自動正規化処理を3次元顔の左右対称性に注目することで実現するアルゴリズムを提唱し、さまざまな姿勢で計測された複数人物の顔に射する実験を行い、その有効性についての検証を進めた。 2.姿勢・視線・表情などによって生じる顔視覚像の動的な変化と高次視覚印象の関係の定式化という課題に関しては、先に導入した顔面動作計測用に特化した光学式モーションキャプチャーを用いて、多数の人物による多種表情の表出や発声発話にともなう顔3次元形状の動的変動データを収集した。任意人物の3次元顔における動的な表情表出を少数のパラメータで表現することで「表情生成の動的モデル」を構築することを目指し、その第一歩として表情を表出している時の顔の特徴点の3次元位置情報が表情の違いをどれだけ表現しうるかを識別実験によって検証した。 3.顔視覚像の全体情報と、特定の造作に対応する部分情報とが高次視覚印象に与える影響の分析に関しては、顔の高次印象判断に特定の部分情報が寄与する度合を、リアルタイム視線検出装置による観察者の視線の注視点の計測によって調べる実験を開始し、その第一歩として、年齢印象の認知における注視点分布を調べる予備実験を行った。 4.顔視覚像に対する高次視覚印象の効率的な測定法に関しては、上記3に示した視線の注視点分布の計測を、ペア提示される視覚刺激群に対する一対比較法による高次視覚印象の定量化と組み合わせて実施する実験パラダイムを考案し、その有効性を明らかにする検討を開始した。 5.物理的パラメータ表現から高次視覚印象今の柔軟な対応付けの検討に関しては、顔による年齢推定・老若判定のモデル化の第一歩として、Gabor特徴を用いた顔画像からの年齢層識別について、ベースラインとなる実験結果が得られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
目標として設定した下記5つの課題について、進展度合に凹凸はあるものの、それぞれ進展が得られている。 1)顔視覚像の高次元ベクトル表現の自動抽出、2)姿勢・視線・表情などによって生じる顔視覚像の動的な変化と高次視覚印象の関係の定式化、3)顔視覚像の全体情報と部分情報が高次視覚印象に与える影響の分析、4)顔視覚像に対する高次視覚印象の効率的な測定法、5)顔の物理的パラメータ表現から高次視覚印象への柔軟な対応付けの実現
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き上記の5つの研究課題について検討を進めるが、特に、課題2)において、顔表情の表出に係わる顔形状変化を記述するキーフィングモデルの表現能力をさらに向上させ、表情顔の物理的特徴から人に認知される高次視覚印象を対応づけるモデルの精緻化をはかること、ならびに、課題3)5)において、顔画像からの年齢推定・老若判定に寄与する顔特徴の物理的パラメータを抽出することに注力する。なお、本研究は次年度で最終年度を迎えるので、各課題について、これまでの成果の論文化に務める。
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Research Products
(16 results)