2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Clarification of the mechanism of face recognition by interdisciplinary research |
Project/Area Number |
20119006
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
永福 智志 University of Toyama, 医学・薬学研究部(医学), 准教授 (70262508)
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Keywords | ニューロン活動 / 霊長類 / 顔認知 / 対連合 / 長期記憶 / 視覚探索 / 選択的注意 / 顕著性 |
Research Abstract |
(1)「顔」に関する連合記憶のニューロン機構の解明 : 本年度は, 「顔」を用いた非対称的対連合記憶課題(APA課題)を複数のサルに十分に訓練後, 手術を施行し, 行動反応と前部下側頭皮質からの単一ニューロン活動記録を行った.I-APA課題 : サルはあらかじめ4つの連合対を学習する.各連合対は一種類の「図形」と一人の人物の5方向の「顔」からなる, 各試行では, サルが固視点に固視した後, 手掛かり刺激(cue : 「図形」または「顔」)が呈示され一定または任意の遅延期間の後, テスト刺激(手掛かり刺激が「顔」の場合は「図形」, 手掛かり刺激が「図形」の場合は「顔」)が継時的に呈示される。サルは手掛かり刺激と連合対をなすテスト刺激を同定することが要求される.従って, I-APA課題には「図形」が手掛かり刺激として呈示され, 遅延期間後に各種の「顔」がテスト刺激として呈示される「図形」→「顔」試行と, 逆に, 「顔」が手掛かり刺激として呈示され, 遅延期間後に各種の「図形」が正解または不正テスト刺激として呈示される「顔」→「図形」試行の二種類の試行がある. (2)「顔」の視覚的探索のニューロン機構の解明 : 本研究では行動課題として「顔」の視覚的探索課題(FVS課題)を使用する.本年度は, 本研究のための新たな実験システムの構築を終了した. FVS課題 : FVS課題では, サルにとって未知または既知のサルの「顔」を, 5方向から撮影したデジタル画像を, 2-32のアイテム数, 空間的にランダムに配置した「顔」アレイ刺激を主に視覚刺激として使用する.サルが行う課題は課題要求の異なる以下の2種類の課題タイプがある. (1)ボトムアップ探索課題(FVS-B課題) : 「顔」アレイ(アイテム数 : 2-32個)には同一個体のある一定方向の「顔」(妨害刺激)の中にひとつだけ同一個体だが別の方向を向く「顔」(標的刺激)が含まれている.サルには標的刺激を探し出し, 標的刺激に対してサッケードすることが求められる (2)トップダウン探索課題(FVS-T課題) : 「顔」アレイには見本刺激と同一の刺激(標的刺激)だけでなく, 同一個体の複数の別方向の「顔」(妨害刺激)が含まれている.サルには標的刺激を探し出し, 標的刺激に対してサッケードすることが求められる.
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[Presentation] Pop-out of gaze.2008
Author(s)
Eifuku S., Nagao K., Sugimori M., OnO T., Tamura R.
Organizer
2nd WFSBP Asia-Pacific Congress and 30th Annual Meeting of JSBP
Place of Presentation
富山
Year and Date
20080911-13
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