2012 Fiscal Year Annual Research Report
多成分、非常態下における二次粒子生成・成長過程の解明
Project Area | Impacts of aerosols in East Asia on plants and human health |
Project/Area Number |
20120002
|
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
奥山 喜久夫 広島大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00101197)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荻 崇 広島大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (30508809)
藤本 敏行 室蘭工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (40333661)
瀬戸 章文 金沢大学, 自然システム学系, 准教授 (40344155)
|
Project Period (FY) |
2008-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | ナノ粒子計測 / 硫酸二次粒子 / イオン誘発核生成 / 均一核生成 / 粒子成長 / 大気エアロゾル / カーボン粒子 / 大気汚染 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、ナノ粒子計測器の開発を行い、常温・常圧下から低温・低圧下におけるSO2の粒子転換過程の解明および生物由来の揮発性有機化合物(BVOC)や海塩粒子による粒子の生成や成長への影響を明らかにすること、エアロゾルの一般動力学方程式を数値計算により解くモデル計算により、実験結果を理論的に解明することを検討した。具体的には、以下の内容を実施した。 1)常温および常圧条件下でのBVOC、アンモニアガス存在下での二次粒子生成実験において、BVOCが二次粒子生成に及ぼす影響の実験評価を行い、これまでに開発した粒子サイズ拡大装置を用いて粒子生成・成長の初期課程を解析した。2)硫酸系二次粒子の生成・成長のモデル化についての検討において、SO2および水蒸気からの硫酸系二次粒子生成についてモデル開発を行った。3)H23年度にA02-P07の航空機観測によって得られたデータをもとに、実大気のSO2濃度での計算を行い、実大気中での硫酸系二次粒子の濃度、粒子径との比較を行った。4)カーボン凝集粒子の発生および特性の評価についての検討において、カーボン粒子を噴霧によって合成し、凝集状態や炭化率による密度および屈折率を計測した。5)プラズマを用いたナノ粒子の帯電装置および粒子凝縮成長装置の開発において、H23年度に続き、装置の低温・減圧下での有効性を実験的に検討した。6)さらに、非メタン系のBVOCとして最も排出量が多いとされるイソプレンの二次粒子生成に対する影響をOH酸化の場合とオゾン酸化の場合において検討した。7)これまで二次粒子計測システムの開発および、SO2含有ガスへの軟X線照射によるイオン誘発核生成過程ならびに紫外線照射によるサルフェイト粒子の生成初期過程について核生成速度の測定を行い、それらの比較を行った。
|
Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(23 results)