2008 Fiscal Year Annual Research Report
東アジアから輸送されるエアロゾル化学成分の航空機観測
Project Area | Impacts of aerosols in East Asia on plants and human health |
Project/Area Number |
20120008
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
畠山 史郎 Tokyo University of Agriculture and Technology, 大学院・共生科学技術研究院, 教授 (30132856)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邉 泉 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 准教授 (30302912)
新垣 雄光 琉球大学, 理学部, 准教授 (80343375)
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Keywords | 東アジア / 航空機観測 / エアロゾル / 後方流跡線解析 / 輸送モデル予測 / 韓国 / 地上同機観測 |
Research Abstract |
平成20年度は研究期間も短いので、観測の準備の年とし、測器類の購入および整備、測器類の使用法の習熟、キャリブレーション、観測用飛行機の選定と測器搭載のための機内配置計画、ならびにラック類の設計を行った。今年度購入したSO2計、オゾン計はキャリブレーションを行い、順調に測定に供することができる状態となった。また、エアロゾル捕集装置については、購入した市販品を、飛行機に搭載するには多少手直しする必要のあることがわかった。また、3年間の観測計画の概要を整理して、各年度の観測場所、観測時期などの計画を立案した。特に、観測時の気象情報や予測モデルによる汚染物質・エアロゾルの輸送・分布の予測をどのように行うか、研究班内および他の研究班の研究者と打ち合わせて、航空機観測時の予測モデルの運用、航空機観測時に同期して行う国内での地上観測の詳細などについて取り決めた。また、A01班の研究者と航空機に搭載する測定機器について打ち合わせた。従来外部の研究者に依頼していた炭素質エアロゾルの測定を領域内の研究者で協力して行うことに合意した。さらに、大規模観測の国政的な協力を推進するため、平成21年2月に韓国環境省の環境科学研究院を訪問し、国際協力の発展を図ることを目的に、平成21年度に行う航空機観測を韓国と同時に行うことに合意した。観測時期は平成21年10月とし、観測後データ検討会を平成22年1月に行うことに決定した。
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