2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Impacts of aerosols in East Asia on plants and human health |
Project/Area Number |
20120009
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
船田 良 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (20192734)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐野 雄三 北海道大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (90226043)
黒田 克史 独立行政法人森林総合研究所, 木材特性研究領域, 主任研究員 (90399379)
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Project Period (FY) |
2008-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | エアロゾル / ブラックカーボン / 硫酸アンモニウム / イメージング解析 / 葉の表面構造 / 越境大気汚染 / 樹木生理学 / EDX解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、越境大気汚染物質であるエアロゾルが樹木の成長や生理学的特性に与える影響を実験的に解明することである。その目的のためには、樹木の葉表面および内部におけるエアロゾルの吸収と吸着状態を、イメージング技術を駆使して可視化することが必要である。本年度は、人為的に曝露したエアロゾル、特に硫酸アンモニウム微粒子の可視化の方法を確立し、葉への吸着状態を解析することを目標とした。硫酸アンモニウム粒子を短期曝露した葉の表面上において、直径300-600nm程度の球形の微粒子が観察された。エネルギー分散型X線分析装置(EDX)による分析の結果、これらの粒子から高いイオウのピークが検出された。一方、粒子以外の葉面からは高いSのピークが検出されなかった。硫酸アンモニウム粒子は葉面上において単独で分布しており、葉の向軸面および背軸面どちらにも観察された。また、ブラックカーボン粒子は葉面上の針状および棒状のワックスが密生する場所では沈着しにくいのに対して、硫酸アンモニウム粒子はワックスの疎密に関係なく様々な場所に沈着しており、硫酸アンモニウム粒子とブラックカーボンでは、葉の生理学的機能に与える影響が異なることが示唆された。本研究により、サブミクロンサイズの粒径をもつ硫酸アンモニウム粒子が樹木の葉面に沈着する状態を可視化することに成功した。硫酸アンモニウム粒子を1または2成長期間にわたって長期間曝露すると、短期曝露の粒子とは異なる多角形状で粒径も異なる粒子が葉面において観察された。これらの粒子についてEDXで元素分析を行ったところ、Sの高いピークが検出された。硫酸アンモニウム粒子は、長期間の曝露にさらされる間に大きく潮解した可能性が高い。曝露期間によって粒子の形状および粒径が異なることから、サブミクロンサイズの硫酸アンモニウム粒子の樹木への影響は曝露期間によって異なると考えられる。
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Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(13 results)
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[Journal Article] Effects of long-term exposure to black carbon particles on growth and gas exchange rates of Fagus crenata, Castanopsis sieboldii, Larix kaempferi and Cryptomeria japonica seedlings2012
Author(s)
Yamaguchi, M., Otani, Y., Takeda, K., Wuled Lenggoro, I., Ishida, A., Yazaki, K., Noguchi, K., Sase, H., Murao, N., Nakaba, S., Yamane, K., Kuroda, K., Sano, Y., Funada, R. and Izuta, T
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Journal Title
Asian Journal of Atmospheric Environment
Volume: 6
Pages: 259-267
URL
Peer Reviewed
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[Journal Article] A rapid decrease in temperature induces latewood formation in artificially reactivated cambium of conifer stems2012
Author(s)
Begum, S. Nakaba, S., Yamagishi, Y., Yamane, K., Islam, Md. A., Oribe, Y., Ko, J.H., Jin, H.O. and Funada, R
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Journal Title
Annals of Botany
Volume: 110
Pages: 875-885
DOI
Peer Reviewed
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