2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Coral Reef Science for Symbiosis and Coexistence of Human and Ecosystem under Combined Stresses |
Project/Area Number |
20121003
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
鈴木 款 静岡大学, 創造科学技術大学院, 教授 (30252159)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
CASARETO Beatriz 静岡大学, 創造科学技術大学院, 特任教授 (60402244)
藤村 弘行 琉球大学, 理学部, 准教授 (20398308)
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Project Period (FY) |
2008-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 物質循環 / ミクロ生態系 / 有機物組成 / 無機金属 / 窒素固定 |
Outline of Annual Research Achievements |
1、サンゴ礁生態系の基礎生産者はサンゴに共生する褐虫藻だけでなく、海草、大型藻類、植物プランクトン、シアノバクテリア、サンゴの骨の中の藻類と多様な生産者がいる。特に、海水中の栄養塩は、サンゴやサンゴの瓦礫あるいは砂地に生息している付着藻類の増殖に利用されていることを確かめた。サンゴ礁の栄養塩循環の新たなモデル(不均一循環モデル)の概念を提案できた。 2、サンゴと褐虫藻およびバクテリアの複合共生システムと環境ストレスとの関係からサンゴの白化についてのメカニズム、水温上昇と褐虫藻とバクテリアの増殖に関する関係において、特定のバクテリアがどのように関与するかを明確にした。 3、環境ストレス下におけるサンゴの生命維持とビタミン・アミノ酸との関係の重要性を明らかにした。サンゴ内部の栄養塩循環が明確になった。 4、C02の生態系応答モデルの構築に向けて、水温と光強度および栄養塩、二酸化炭素濃度の変化におけるサンゴ代謝のパラメータの提供を可能にした。特に、サンゴ礁における炭酸カルシウムの溶解は、溶解度より、微生物の呼吸活動が、微細藻類の光合成活動と連動して重要であることを明らかにした。 5、ストレス下における酵素、色素、抗酸化物質と病気の関係を明らかにした。以上からの「サンゴ礁学」の定説や、コンセプトが修正される新たな成果が得られた。サンゴ礁は、サブ環境の半閉鎖システムとその半閉鎖システムが連携して一つの系を構築していること、サンゴ礁におけるストレスに対する応答の理解には、適応戦略を理解することが重要であることが、明らかになった。
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Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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