2022 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of protozoan PLAMP generation mechanism recognized by host cell-autonomous immunity
Project Area | Establishment of PLAMP as a new concept to determine self and nonself for obligatory intracellular pathogens |
Project/Area Number |
20H05771
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
山本 雅裕 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (00444521)
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Project Period (FY) |
2020-10-02 – 2023-03-31
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Keywords | PLAMP / トキソプラズマ / 宿主免疫系 |
Outline of Annual Research Achievements |
トキソプラズマのPLAMPを調べるために、我々はホストの遺伝学とin vivo CRISPRスクリーニングを組み合わせて、トキソプラズマの感染力遺伝子を分類する初の試みを行った。特に、ワイルドタイプとIfngr1-/-マウスを比較することで、IFN-γ依存性によるin vivoフィットネス遺伝子の分類が可能であることを我々は示した。さらに、RON11やRON1などのRON遺伝子群がIFN-γ依存性のin vivoフィットネスに関与することも我々が新たに明らかにした。これにより、CRISPRスクリーニングを用いた感染症の治療法開発への貢献が期待される新しい研究方向性が示された。また、我々のスクリーニングシステムはC57BL/6マウスを使用しており、多くの遺伝子操作マウスがこの背景で作られているため、スクリーニング結果の解釈と後続の免疫学的研究が容易になることが予想される。スクリーニングで高ランクに位置する遺伝子は、感染力に大きく影響を与えることが示されているが、一部の遺伝子は特定の感染モデルで必要とされないことも明らかにされた。そのため、スクリーニング条件と実際の感染力検証条件の違いから、結果に差異が生じることが我々によって推測される。さらに、UFMylation関連遺伝子がIFN-γ依存のin vivoフィットネス遺伝子として強調され、これらの遺伝子が寄生虫の体内適応に重要であることが我々によって示唆された。このように、ホストの遺伝的背景を利用したin vivo CRISPRスクリーニングシステムは、トキソプラズマの感染力遺伝子を明らかにし、さまざまな宿主環境に特有の遺伝子を特定するために有効であると考えられる。従って当該年度の研究の成果として、今後トキソプラズマのPLAMPを原虫と宿主の両サイドから調べるプラットフォームができた。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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