2022 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of pH signals in biological systems
Project Area | Establishment of pH Biology |
Project/Area Number |
20H05791
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
岡村 康司 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (80201987)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荻沼 政之 大阪大学, 微生物病研究所, 助教 (50825966)
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Project Period (FY) |
2020-10-02 – 2023-03-31
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Keywords | イオンチャンネル / 濃度勾配 / 遺伝子組換え魚類 |
Outline of Annual Research Achievements |
1、BioIDの解析からVSOPとエンドソーム上で相互作用すると考えられた候補分子のノックアウトマウスを入手した。このマウスをmicroglia特異的Creの発現を誘起するIba-Creマウスと掛け合わせ、conditionalノックアウトマウスを作製したが、目的の産仔を得ることができず胎生致死となる可能性が示された。そこで、ミクログリアへAAVベクターでCreを導入する方法も検討することとした。また本候補分子を欠損するMDCK細胞をCRISPR/Cas9により作製し、VSOPの強制発現により細胞骨格に生じる効果を確認した結果、VSOP発現によるFアクチンシグナルの変化がノックアウト細胞では確認されなかった。これにより本遺伝子がVSOPのターゲットとなっている可能性が示された。 2、細胞膜とエンドソームのどちらのVSOPの機能が重要であるかを検証すべく、細胞膜のVSOPのみを阻害することが既報により報告されているC6ペプチドを使用したところ、論文で記載されているほどVSOPの機能の阻害が明確ではないことが判明した。そこで細胞外側からの抑制剤として亜鉛イオンを用いたところ、アクチン線維への効果はほとんど見られずエンドソームのVSOPの機能が重要であることが示唆された。 3、VSOPを発現するがん由来の細胞株MDA-MB-231を入手し、VSOPのmRNAの発現を確認した。現在CRISPR-Cas9を用いたノックアウト細胞の作製を検討している。 4、VSOPをノックアウトしたターコイズキリフィッシュの解析ついて、成魚の見かけ上の形態には明確な異常がみられない一方、ノックアウトした魚では寿命が有意に延長することが確認され2度目のバッチでも検証をおこない、再現性があることを確認した。VSOPはキリフィッシュの老化現象に重要な役割を果たすと示唆された。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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