2022 Fiscal Year Annual Research Report
Exploring Conditions for Elderly Social Participation
Project Area | Lifelong sciences: Reconceptualization of development and aging in the super aging society |
Project/Area Number |
20H05804
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
筒井 淳也 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (90321025)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邉 大輔 成蹊大学, 文学部, 教授 (20629761)
田中 慶子 慶應義塾大学, 経済学部(三田), 特任准教授 (50470109)
菊澤 佐江子 法政大学, 社会学部, 教授 (70327154)
西野 勇人 東日本国際大学, 健康福祉学部, 講師 (70845768)
竹内 麻貴 山形大学, 人文社会科学部, 准教授 (70802106)
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Project Period (FY) |
2020-11-19 – 2025-03-31
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Keywords | 高齢化 / 社会参加 / ライフコース |
Outline of Annual Research Achievements |
B01計画研究班としては、2022年度の最も大きな研究活動は、2023年度の本調査に向けての予備的かつ補完的な調査である、「生涯観に関するインターネット」調査を実施したことであった。領域全体から設問を募り、B01班で集約を行って調査票を完成させた。2022年1月に実査を行い、3万ほどのサンプルサイズを幅広い年齢層から得ることができ、生涯観・加齢観やライフコースに関する貴重なデータを獲得することができた。調査概要と主な知見については、2022年度の第2回領域会議において、筒井淳也・田中慶子・Li Wenwenの三人が報告を行った。加齢の段階に応じた加齢観の特徴的な変化や、老後に重視することのライフコースごとの違いなど、興味深い分析結果を得た。
また、変動する「引退」については、水落正明氏(南山大学)を招聘して開催した2022年8月の研究会(Retirement trajectories and health in Japan)で知見の共有を行った。類似のテーマについては、研究協力者・前田信彦の研究成果もある(Maeda, 2022)。高齢化の「多様性」については、渡邉大輔(2022)などの研究成果を出すことができた。
「生涯観に関するインターネット」については、参加者(他の班からの参加者もあり)から研究計画を提出してもらい、各自、自領域において学会発表や論文作成を行うことになっている。2022年度終了時点でコーディングがまだ完成していないが、順次進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度の第一目標は、予備的・補完的調査である「生涯観に関するインターネット調査」を実施することであった。設問を領域全体から募ったこともあり、調査票の調整と完成には時間を要したが、結果的には十分なデータを得ることができた。分析結果の一部を報告することもできた。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度には、本調査(NFRJ-S23)を実施する予定である。そのための準備として、高齢者の社会参加について、ライフコースの異質性の観点から調査観察・分析を行うために、必要な設問の検討を行い、かつ調査デザインを行うことになる。
B01班の分担者には、新たに2名を追加し、調査に向けた準備体制を整える。大きく分けて調査票設計と調査デザイン(調査委託先の選定を含めて)の二つのグループに分け、連携しながら計画を進めていく。
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