2020 Fiscal Year Annual Research Report
Anthropological Study on the Generation and Transformation of lifelong Relationships between Human and Materials
Project Area | Lifelong sciences: Reconceptualization of development and aging in the super aging society |
Project/Area Number |
20H05807
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
倉田 誠 東京医科大学, 医学部, 准教授 (30585344)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安井 眞奈美 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (40309513)
新本 万里子 国立民族学博物館, 学術資源研究開発センター, 外来研究員 (60634219)
風間 計博 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (70323219)
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Project Period (FY) |
2020-11-19 – 2025-03-31
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Keywords | 生涯学 / 生涯観 / ヒト-モノ関係 / 障害 / 性差 / オセアニア / 文化人類学 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、2021年1月に領域全体でのキックオフミーティングを開催し、領域外の研究者に対しても研究班としての研究内容の紹介を行い、意見交換を行った。2月に研究班全体で研究会を開催し、研究の目的・スケージュールの共有・調整をすすめるとともに、COVID-19パンデミック下における今後の研究実施計画を検討した。3月には、領域全体会議において、研究班の研究内容を紹介し、関連する公募研究の募集も開始した。 研究業績としては、2021年2月に開催された国際ワークショップInternational Research Forum of African Studies(Kyoto University)において、ヒト-モノ研究のねらいや研究デザインを報告した。また、3月には、同じ学術変革領域研究の技能発達班(C01班)と合同で「文化人類学連携若手研究者ワークショップ」をオンライン開催し、若手研究者を中心に11題のポスター発表が行われた。各発表にして、4名の外部研究者からのコメントをフィードバックし、各自の研究内容の進展と改善を図った。 上記のような活動を通して、今後4年間にわたる調査研究体制の整備をすすめるとともに、外部への情報発信と外部からの指摘を反映した研究デザインの改善をすすめることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度は研究体制の整備が重点であったため、概ね順調に進めることができた。COVID-19パンデミック下における調査研究の実施方法に関しても研究班内で検討をすすめ、国内での調査研究を優先するという方向性のもとで、各研究者が対応を講じることになった。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の研究計画では、2021年度は各研究者による海外調査地でのフィールドワーク(予備調査・本調査)が予定されていたが、COVID-19パンデミックにより実施が見通せない状況にある。当面は、将来的な研究成果の日本社会への社会実装を視野に入れて、海外調査地でのフィールドワーク実施時の参照対象となるような調査を日本国内で実施し、国内での実務者・当事者とのネットワークの構築も進めてゆく予定である。また、国内での調査機会を活かして、研究班内の複数の研究メンバーによる国内合同調査を実施し、相互の問題意識や研究手法の比較・共有と研究交流を進めてゆく。 研究体制の拡充に向けて、以下の分担・協力研究者を追加する。まず、「障害に関するヒト-モノ関係」の研究ユニットには、研究対象が身体障害に偏重している点を是正するため、「認知症」「発達障害」「聴覚障害」を研究対象としている研究者を追加する。一方、「女性に関するヒト-モノ関係」の研究ユニットには、育児・介護や生理に加えて、女性のみが継承するモノ(パラオ社会のマネービーズ「ウドウド」)に関する研究を追加し、モノの保有と女性の社会的地位・役割に関する研究も展開する。 本年度は、以上のような共同研究の展開を関連学会で発表して、外部の研究者からの指摘や助言を仰ぐ予定である。
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Research Products
(2 results)