Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樽家 篤史 京都大学, 基礎物理学研究所, 准教授 (40334239)
岡本 崇 北海道大学, 理学研究院, 教授 (50541893)
西道 啓博 京都大学, 基礎物理学研究所, 特定准教授 (60795417)
白崎 正人 統計数理研究所, 統計思考院, 助教 (70767821)
Dalal Neal 東京大学, カブリ数物連携宇宙研究機構, 客員上級科学研究員 (90873513)
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Outline of Annual Research Achievements |
前年度に構築した構造形成の準解析的モデルをさまざまなダークマター候補粒子の場合に適用した。対消滅断面積が速度依存性を持つような場合(Ando, Ishiwata, 2021, Phys. Rev. D 104, 023016)、WDMの場合(Dekker et al., 2021, Phys. Rev. D 104, 023021)、超重ダークマターの場合(Ando et al., 2021, Phys. Rev. D 104, 023022)において、期待されるシグナルの予言を行い、将来計画における検出可能性の議論を行った。ニュートリノ望遠鏡を用いて、重いダークマターの崩壊や対消滅を制限する研究も行っている(Basegmez du Pree et al., 2021, JCAP 05, 054)。さらにはハローの質量関数に関しても、最大規模の数値シミュレーションの結果を用いることで大幅なアップデートを行なった(Shirasaki et al., 2021, Astrophys. J. 922, 89)。 ダークマターが比較的軽いアクシオンやそれに類する粒子で構成されている場合に、それらが可視領域やX線領域の光子へと崩壊する可能性がある。この可能性について、銀河ハローからのX線放射を用いたり(Dekker et al., 2021, Phys. Rev. D 104, 023021)、あるいは可視赤外領域の将来計画などで得られる背景放射と銀河カタログとのクロス相関をとること(Shirasaki, 2021, Phys. Rev. D, 103, 03014)で検証を行なった。 その他にも構造形成の理論モデルを用いることで宇宙論のさまざまな側面に関する研究を進めてきた。
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