2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Pan Pacific Environmental Changes and Civilizations |
Project/Area Number |
21101002
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Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
米延 仁志 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (20274277)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
豊田 和弘 北海道大学, 地球環境科学研究科(研究院), 准教授 (10207649)
五反田 克也 千葉商科大学, 政策情報学部, 准教授 (40453469)
安田 喜憲 国際日本文化研究センター, 研究部, 名誉教授 (50093828)
奥野 充 福岡大学, 理学部, 教授 (50309887)
那須 浩郎 総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 助教 (60390704)
山田 和芳 早稲田大学, 人間科学学術院, 助手 (60508167)
守田 益宗 岡山理科大学, 理学部, 教授 (90289140)
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Project Period (FY) |
2009-07-23 – 2014-03-31
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Keywords | 湖沼堆積物 / 高精度環境史復元 / 環太平洋 / 環境文明史 / 第四紀学 |
Research Abstract |
本年度は,(1)堆積物試料の高時間分解分析とデータ解析,(2)補足調査,(3)成果取りまとめと公開を重点的に実施した。(1)グアテマラ・ペテシバトゥン湖,ラスポーサス湖,ペルー・ヤウリウイリ湖,日本・久種湖,一ノ目潟,漫湖の堆積物試料について,蛍光X線による元素分析,炭素・窒素・イオウ元素分析,無機元素分析等の地球化学的分析,磁化率測定等を実施した。またグアテマラでは堆積物試料の花粉分析とセイバル遺跡の考古植物学分析を実施した。これらを他の計画研究A02・A03・A04に提供し,考古学調査の結果と比較研究を実施し,環境変動と社会・文明との関わりについて明らかにした。(2)補足調査では,一ノ目潟ボーリング調査を実施した。最終年度の調査・試料採集ではあったが,これまでの成果で同湖は,平成24年度にScience誌で出版された福井県水月湖の堆積物試料とあわせて今後の東アジア・全球レベルの環境史研究において国際的に極めて貴重な試料となることが明らかとなった。またペルー・ナスカ台地において遺構の年代測定試料・環境指標となる試料に関する補足調査,グアテマラ・セイバル遺跡において考古植物試料の追加調査を実施した。これらをもとにさらに詳細な古代アメリカの環境文明史研究が期待できる。(3)成果公開では,一般市民向けの講演(東京都,領域全体)で行った。福井県水月湖堆積物試料が2013年9月に標準較正曲線Intcal13に大きく盛り込まれたことを受け,記者会見を行い,全国紙等で報道された。同湖堆積物に関する一般向け映像資料「奇跡が生んだ世界の標準時計-福井県水月湖」(制作・福井県,代表者・米延・監修)が公開された。領域全体の成果をまとめ,中学生を対象に出前講義を行った。以上,本研究を実施することで,世界最高水準の時間軸構築に成功し,環太平洋の諸文明の環境変動との関わりを明らかにすることができた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(10 results)