2010 Fiscal Year Annual Research Report
計算解剖モデルの診断支援とオートプシー・イメージング支援応用
Project Area | Computational anatomy for computer-aided diagnosis and therapy :Frontiers of medical image sciences |
Project/Area Number |
21103008
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
木戸 尚治 山口大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90314814)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
庄野 逸 電気通信大学, 電気通信学部, 准教授 (50263231)
橘 理恵 大島商船高等専門学校, 情報工学科, 助教 (90435462)
田中 伸幸 山口大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (90294636)
岡田 宗正 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (70380003)
松永 尚文 山口大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40157334)
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Keywords | 臨床評価 / 臨床展開 / 総合支援 / データベース / 生涯画像 |
Research Abstract |
【目的】本研究の目的は,計算解剖モデルに基づく診断支援システムやオートプシー・イメージング(死亡時画像診断)支援システムを用いた臨床評価と応用をおこなうことである。 【実績】本年度は昨年度の研究成果をもとに以下の研究をおこなった。研究成果の概要は以下のとおりである。 I.びまん性肺疾患を対象とした診断支援システムの開発 近年罹患患者の増加が問題となっているCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の定量的解析のための吸気・呼気サブトラクションアルゴリズムの作成をおこなった.さらにエア・トラッピング領域の定量評価を可能とした.このアルゴリズムは,現在開発中の気管支径の計測アルゴリムと統合する予定である,また,代表的なびまん性肺疾患である特発性間質性肺疾患に対して,カウンタープロパゲーションネットワークを用いた分類アルゴリズムの開発をおこなった. II.外科的肺切除術のための手術支援システムの開発 術後肺の機能を評価するために,術後肺葉分割をおこなうアルゴリズムの開発をおこなった.また術後肺機能予測を支援するために,術後気管支を用いた気流の数値シミュレーションをおこなった.さらには,微小肺結節に対するVATS手術を支援するための肺区域分割アルゴリズムの開発をおこなった. III.腹部臓器の診断・治療支援システムの開発 術前MR画像と術中OpenMR画像の非剛体位置合わせ処理をおこない,肝臓と胆嚢領域を対象として術中の病変推定を可能とするアルゴリズムの開発をおこなった.また肝硬変の重症度評価のためにMDCT画像からの肝領域の抽出と重症度評価をおこなうアルゴリズムの開発をおこなった. V.オートプシー・イメージング画像に関する特徴量の検討 生涯画像(同一人物における生前と死後の画像)に対する診断支援をおこなうために,症例の収集と生前画像と死後画像の特徴量の検討をおこなった.
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