2012 Fiscal Year Annual Research Report
Computer-aided diagnosis of computational anatomical model and application of computer-aided autopsy imaging.
Project Area | Computational anatomy for computer-aided diagnosis and therapy :Frontiers of medical image sciences |
Project/Area Number |
21103008
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
木戸 尚治 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90314814)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 浩彦 福井大学, 医学部, 教授 (10242596)
松永 尚文 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40157334)
庄野 逸 電気通信大学, 情報理工学(系)研究科, 准教授 (50263231)
岡田 宗正 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (70380003)
田中 伸幸 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90294636)
平野 靖 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90324459)
橘 理恵 大島商船高等専門学校, その他部局等, 講師 (90435462)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 臨床評価 / 臨床展開 / 総合支援 / データベース / 生涯画像 |
Outline of Annual Research Achievements |
本計画班は胸部疾患を中心として,生前と死後の画像診断・治療支援に関して,画像診断の観点からの支援システムの研究(開発・評価)をおこなってきた. 生前画像に対する研究としては,びまん性肺疾患の鑑別に関する研究,肺呼吸機能評価に関する研究,および肺葉や肺区域に対する外科切除術支援に関する研究をおこなった. びまん性肺疾患に関する研究では,びまん性肺疾患でみられる陰影に対する陰影パターンの分類をおこなうシステムやさらには陰影が分布する領域情報を用いて診断の支援をおこなうアルゴリズムの開発をおこなった.さらには臨床的なシステムとして管理区分に基づく塵肺の診断支援のアルゴリズムの開発をおこなった.また,COPD(慢性閉塞性肺疾患)の患者を対象としてエア・トラッピングの検出と定量評価のためのアルゴリズムの開発や肺の気管支径を定量的・視覚的に評価可能なアルゴリズムの開発をおこなった. 肺癌の外科手術支援に関しては,肺区域切除術を支援するために術前画像に対して肺区域を同定するアルゴリズムの開発をおこない,肺葉切除術に関しては肺葉切除後肺の術後機能を評価するために術後肺に対しても肺葉分割を可能とするアルゴリズムの開発をおこなった.また術後肺の機能評価のための肺の気流シミュレーションアルゴリズムの開発と評価もおこなった. 一方,死後画像診断(オートプシー・イメージング)に関しては,診断支援のアルゴリズムを設計するための基礎となる定量評価データを得るためにミニブタを用いた経時的CT撮影を前年までに引き続きおこなった.また,これらの経時的な画像の臓器変形の位置合わせのアルゴリズムの開発をおこない,さらに,各臓器の形状・テクスチャなどの経時的変化から得られる定量情報はオートプシー・イメージングの支援応用アルゴリズムの作成に用いることにしている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本計画班では,これまでの研究期間で開発した診断支援アルゴリズムに基づく診断情報の臨床的検証を積み重ね,計算解剖モデルに基づいた画像診断支援・治療支援システムを,画像診断の観点から臨床的に評価する基盤を確立した. またオートプシー・イメージングの支援応用に関しても,臨床画像の評価とミニブタ用いた検討からなどから技術の基礎的基盤を確立しつつある.
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Strategy for Future Research Activity |
本計画班は,研究項目A01「計算解剖学基礎」の各計画班が開発した基盤技術と,A02「計算解剖学応用」の各計画班が開発した支援システムに対する臨床展開をおこなうことを目的としている. それぞれの支援システムに対して,臨床評価をおこない,さらなるアルゴリズムの改良と精度向上をうながすように,評価結果をフィードバックする.また,生涯画像に対する支援システムの構築と臨床評価をおこない,実際に臨床の現場で評価することも併せておこなう. 本年度は,新学術領域研究の最終年度にあたるため,国際・国内の学会における発表や論文の作成,さらに領域全体で計画されている教科書の執筆などに重点をおく.
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Research Products
(41 results)