Planned Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
本研究では、コヒーレントなパルス光での励起後の、超放射現象をニュートリノ対の検出に利用するための基礎的研究を行うことが目的である。今年度は(1) 波長が長いほどコヒーレント現象の観測は容易になるので、可視領域での本格的実験の前に赤外領域での観測により様々なパラメーターを最適化することから始めた。赤外OPOレーザーを用いて、CH_3F分子でのFID (Free Induction Decay)の観測をシュタルク・スィッチング法により行った。観測された信号はFIDと光章動(Optical nutation)が重なったものとして、多くのシュタルク成分の電圧15Vでのシミュレーションにより説明できた。また、最初のパルスの後にもうひとつのパルスを照射しフォトン・エコーを観測するための準備を行った。(2) 電子遷移では水素マトリックスに埋め込んだXe原子の2光子励起による発光の検出を試みた。大きさ1cm^3で透明なXeを含むパラ水素結晶が作成できるようになった。、235nmの光励起により720nm付近に発光スペクトルを検出した。そのスペクトル線がXe原子によるか否かを確認するために種々の実験を行った。スペクトル線幅はレーザーの発振幅より広く観測された。(3) 現有の赤外OPOレーザーの出力は10mW程度なので、超放射現象の観測のためには、高出力が必要なので、ファイバーレーザー励起方式の新レーザーの整備を行った。
All 2010 2009
All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 2 results) Presentation (1 results)
J.Phys.Chem.A 114
Pages: 980 986
Phys.Rev.A 81
Pages: zero12510