2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Organic Synthesis based on Integration of Chemical Reactions. New Methodologies and New Materials |
Project/Area Number |
21106005
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
松原 誠二郎 京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (90190496)
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Project Period (FY) |
2009-07-23 – 2014-03-31
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Keywords | 反応集積 / 不斉反応 / 触媒反応 / 不斉触媒 / 有機亜鉛 / 二亜鉛種 |
Research Abstract |
同一炭素上に二つの亜鉛が置換したbis(iodozincio)methane(以下,有機二亜鉛種と記す)は,反応剤自身が二度の反応の可能性を持つだけでなく,反応の集積と共に,特殊な反応場を形成することが期待できる。この反応剤を利用して,時空間集積を行い,新規な分子変換法を開発することとした。また,有機亜鉛反応剤による不斉自己触媒反応,硤合反応の空間集積を検討することで,不斉自己触媒反応の新しい展開をはかった。 有機二亜鉛種とイソシアナートを作用させると,二亜鉛種の一方の炭素-亜鉛結合がアミド化され,もう一方の炭素-亜鉛結合がエノラートとなって反応することが予想される。つまり,二亜鉛種とフェニルイソシアナートが反応するとエノラート等価体が生成し,加水分解後,アミドを与える。この等価体の反応性を調べ,従来困難であった触媒的不斉Reformatsky型反応を試みたところ,高い収率とエナンチオ過剰率を得ることができた。本反応は,有機二亜鉛種が亜鉛メチル化剤として作用するタンデム反応であり,効率的な時空間集積を示すことができた。 また,ジイソプロピル亜鉛とピリミジルアルデヒドとにおいて硤合らにより報告されている不斉自己触媒反応を空間集積であるマイクロフロー法で行った。従来の容器で行う空間・時間集積法であるone-pot法に較べ,効果的に不斉増幅を観測することができた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)