2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Organic Synthesis based on Integration of Chemical Reactions. New Methodologies and New Materials |
Project/Area Number |
21106007
|
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
関根 光雄 東京工業大学, 生命理工学研究科, 教授 (40111679)
|
Project Period (FY) |
2009-07-23 – 2014-03-31
|
Keywords | 集積合成 / TMGキャップ構造 / 筋ジストロフィー / 核酸医薬 / 連続的固相合成 / 2'-O-MCE-RNA / 三重鎖形成核酸 / アンチジーン法 |
Research Abstract |
本研究は高度に機能化した革新的人工核酸を固相法で効率よく高純度で合成する手法の確立し、多種多様な要求に答えることを目指し、研究をおこなうものである。連続的固相合成法を用いて、細胞核内移行シグナルであるTMGキャップ構造の合成、筋ジストロフィー治療に適用可能な、より効能の高い核酸医薬の開発、次世代の核酸医薬として期待されるアンチジーン法に用いる三重鎖形成核酸の合成を通し、核酸医薬の新しい展開をはかった。 核内移行シグナルとして働くことがこれまでの研究によって明らかとなっている。そこで我々は核内移行シグナルとして働くことがこれまでの研究によって明らかとなっているU1snRNAのTMGキャップ構造を、集積合成を利用した化学合成法を検討し、極めて効率的な合成手法を開拓することができた。この際、リンの転位反応を含む反応を経由する新規リン酸化反応を開発し、これを用いることで、トリリン酸結合を収率よく構築できることに成功した。我々は効率的な難治性疾患である筋ジストロフィー治療薬の開発に向けて、連続的固相合成法を利用し多種多様なRNA誘導体の合成を検討した結果、現在用いられている核酸医薬よりも効能の高い2´-O-[2-(N-メチルカルバモイル)エチル]-RNA(2'-O-MCE-RNA)のホスホロチオエート体を創成することに成功した。また、mRNAではなくゲノムDNAを標的とするアンチジーン法に必要な全く新規な三重鎖形成核酸(TFO)の集積合成を検討した。その結果、中性条件下でもDNAに強く結合できる新規TFOを合成することができた。この新規TFOは核酸塩基部位にチオカルボニル基を導入したもので、上流あるいは下流の塩基と強いスタッキング相互作用によって、DNAに対して強い親和力をもつことも明らかにした。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|