2013 Fiscal Year Annual Research Report
有機磁性材料の構築を目指したポリジアゾ化合物の集積合成
Project Area | Organic Synthesis based on Integration of Chemical Reactions. New Methodologies and New Materials |
Project/Area Number |
21106013
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
北川 敏一 三重大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20183791)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平井 克幸 三重大学, 社会連携研究センター, 准教授 (80208793)
岡崎 隆男 三重大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (90301241)
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Project Period (FY) |
2009-07-23 – 2014-03-31
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Keywords | 高スピンポリカルベン / ポリジアゾ化合物 / 薗頭カップリング反応 / デンドリマー / 分子三脚 / イオン液体 / 自己組織化単分子膜 |
Research Abstract |
高スピンポリカルベンの前駆体であるポリジアゾ化合物の効率的合成を目指して、複数回の薗頭カップリングのワンポットでの実施を検討した。効率的かつ選択的に連結を行うため、前者ではイオン液体を溶媒として用い、後者では「分子三脚」の自己組織化単分子膜を用いた。以下にその要点を述べる。 イオン液体中でのデンドリマー形成反応:4-ヨードベンゾフェノンから、1)トリメチルシリルアセチレンとの薗頭カップリング、2)脱保護反応、3)トリヨードベンゼンとの薗頭カップリングの3段階を、[BMIM][Tf2N]を溶媒として行った。イオン液体の使用により、薗頭反応で通常必要な銅塩が不要になるだけでなく、脱保護段階で用いるMeOHの影響を受けずにそのまま3段目のカップリングが実施可能となり、第1世代デンドリマーが得られた。同様に第2世代デンドリマーの合成もイオン液体中で検討した結果、各段階を個別に実施した場合において良好な収率が得られることを確認した。 単分子膜上での分子伸長:アダマンタン骨格の3つの橋頭位にCH2SH基を結合した「分子三脚」は、Au基板上で3個のS-Au結合を形成して強固な自己組織化単分子膜を形成する。各三脚分子の上部にヨードフェニル基をもつ単分子膜では、ヨード基が基板面から垂直に伸びているため直線状分子をカップリング反応により連結して分子を上方へ逐次伸長することが可能である。本研究では、薗頭カップリングによる1段階伸長、及び1)薗頭反応、2)脱保護反応、3)薗頭反応から成る3段階伸長を検討した結果、それぞれ収率77%および32%(3段階の総合収率)で進行することが示された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(34 results)