2010 Fiscal Year Annual Research Report
宇宙マイクロ波背景放射偏光測定で探る超高エネルギー物理
Project Area | The Physical Origin of the Universe viewed through the Cosmic Background Radiation - from Cosmological Inflation to Dark Ages - |
Project/Area Number |
21111002
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Research Institution | High Energy Accelerator Research Organization |
Principal Investigator |
羽澄 昌史 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (20263197)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田島 治 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 准教授 (80391704)
吉田 哲也 独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部, 教授 (50222394)
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Keywords | 宇宙背景放射 / インフレーション / 重力波 |
Research Abstract |
インフレーション宇宙の検証は、現代宇宙論の最大の課題である。本計画は、インフレーションの直接の証拠となる原始重力波の検出を目的とする。原始重力波が宇宙背景放射(CMB)に残した特殊な偏光パターンを「犯人の指紋検出」のように見つけるという「CMB偏光Bモード法」を用いる。プロジェクトとしては、チリ・アタカマ(標高約5000メートル)における観測実験QUIETとPOLARBEAR、および将来の小型科学衛星LiteBIRDの設計と開発の三項目を推進する。以下に各項目に関する平成22年度実績を記載する。 平成22年4月-平成23年3月の活動 QUIET:Wバンドの観測を無事終了し、Qバンド観測とあわせて10000時間を超える観測データを取得した。Qバンドの観測結果を論文投稿した。また、アップグレードのための検出器試験システムを構築し、論文投稿した。さらにアップグレードのためのADCシステムの開発を行った。 POLARBEAR:レシーバー一号機カリフォルニア・カルマでの試験観測終了。KEKが主導でレシーバー二号機のデザインを行い、焦点面クライオスタットのデザインは完成し、製作開始した。 LiteBIRD:衛星の概念設計を進め、焦点面のデザインを決定。JAXA、住友重工とともに、熱解析をおこない、成立解があることを確認。 平成23年4月以降の繰越予算による活動 POLARBEARレシーバー二号機のための焦点面と読み出しシステムの設計を行った。それに基づいて、SQUIDチップの仕様を決定、購入した。
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Research Products
(68 results)