2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Elucidation of Common Mechanisms for Allogeneic Authentication in Animals and Plants |
Project/Area Number |
21112002
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
澤田 均 名古屋大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (60158946)
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Project Period (FY) |
2009-07-23 – 2014-03-31
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Keywords | 有性生殖 / 受精 / ホヤ / 自己非自己認識 / 精子 / 卵 / アロ認証 |
Research Abstract |
本研究課題について当初計画に従い実験を行い、ほぼ終了したので報告する。 (1)Themis分子のアロ認識における役割の解明:s-Themis-A/Bとv-Themis-A/Bのアレル特異的なタンパク質間相互作用を組換え体を用いて解析したが、多形領域のみの発現では分子間相互作用は確認されなかった。今後、広範囲での発現や糖鎖を付加する実験が必要である。 (2)s/v-Themis-A/B以外のThemis分子の探索:s/v-Themis-A遺伝子の近傍にs/v-Themis-A2遺伝子が、またs/v-Themis-B遺伝子の近傍にs/v-Themis-B2遺伝子の存在が確認されたが、A2に関しては偽遺伝子であることがわかった。それに対して、B2遺伝子は発現されており多形もある。また卵黄膜にv-Themis-B2タンパク質が発現していることもLC/MS/MSで確認した。次に、これら3ペアのThemisが自家不和合に関わるか否かを遺伝学的に解析した。その結果、s/v-Themis-A, B, B2の三者が確かに自家不和合性に関与すること、またAに関しては、その関わりが弱いことが示された。次いで、これらの遺伝子をTALEN法で破壊したところ、そのホヤは自家和合性を獲得することが示された。これはs/v-Themis-A, B, B2が確かに自家不和合性に関わることを決定的に示す結果である。 (3)他のホヤにおけるThemisホモログの探索とアロ認証機構:Themisのホモログが他のホヤにも存在するか否かを解析した。その結果、自家和合種であるPhallusiaには見られないが、不和合性を示すユウレイボヤやマボヤにはその遺伝子が確認された。また、マボヤの卵黄膜にv-Themis遺伝子が発現していることも確認された。今後、これらの個体間での多形解析と分子間相互作用の解析を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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