2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Elucidation of Common Mechanisms for Allogeneic Authentication in Animals and Plants |
Project/Area Number |
21112004
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
稲葉 一男 筑波大学, 生命環境系, 教授 (80221779)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笹倉 靖徳 筑波大学, 生命環境系, 准教授 (10400649)
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Project Period (FY) |
2009-07-23 – 2014-03-31
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Keywords | カラクシン / 精子鞭毛 / ダイニン / プロテオミクス / イメージング / トランスジェニック技術 / ホヤ |
Research Abstract |
本研究では海産無脊椎動物カタユウレイボヤを中心として、主に海産動物を用いた精子の卵へのアクセス機構、運動活性化機構、ならびにアロ認証研究に必須である配偶子イメージング、プロテオミクス、トランスジェニック技術の開発と共同研究の推進を行うことを目的として研究を進めた。 (1)卵因子によるホヤ精子運動活性化の際に脱リン酸化を受ける内腕ダイニンの分離、精製を進め、2頭構造をもつf/I1ダイニンのサブユニット構造と1頭内腕ダイニンの構造の一部を明らかにした。 (2)精子運動活性化の際に重要な膜貫通型アデニリルシクラーゼtmACが卵因子を受容後に見られる一時的なcAMP増加に関与し、基本的な運動活性化に関与すること、および可溶型アデニリルシクラーゼsACは精子の基底状態のcAMP濃度の維持と、鞭毛の非対称化を伴う精子走化性、および振動数の増加に関与することが明らかになった。 (3)体内受精を行なう海産の巻貝であるマガキガイの精子運動の研究を進め、放出された精子束が解離するために、鞭毛を極端に非対称化させて後進する運動と、鞭毛の先端から根元に向かって屈曲が伝わる後進運動が存在することがわかった。 (4)カタユウレイボヤにおいて、組織特異的プロモーターを利用して条件的遺伝子破壊ができること、生殖細胞ゲノムに変異を導入し遺伝子機能欠損系統を樹立できることを示した。また、Crispr/Cas9システムを用いてもカタユウレイボヤに変異を導入できることやその変異効率、発現ベクター系の作製を達成した。 (5)領域内共同研究等により、ウズラ精子の貯蔵器官における運動調節とHSP70の機能、イモリ精子運動調節における異なるカルシウムチャネルの存在と機能調節、アサリ精子の5-HTによる運動活性化における細胞内pHとカルシウムの役割について明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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