2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Comprehensive studies of plant responses to high CO2 world by an innovative consortium of ecologists and molecular biologists |
Project/Area Number |
21114002
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
射場 厚 九州大学, 大学院・理学研究院, 教授 (10192501)
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Keywords | CO2 / 高等植物 / 気孔 / シグナル伝達 / サーモグラフィー |
Research Abstract |
cdi6(carbon dioxide insensitive 6)は、気孔開閉応答に異常を持つシロイヌナズナ変異体である。原因遺伝子のマッピングの結果、CDI6はDof転写因子をコードしていることが判明している。レポーター遺伝子を用いた解析により、CDI6は孔辺細胞で特異的に発現して、その核に存在していることが示された。また、孔辺細胞プロトプラストを用いたマイクロアレイ解析により、cdi6では多くの気孔関連因子の発現が変化していることも示された。これらのことから、CDI6は気孔における遺伝子発現を制御する転写因子であることが予測された。そこで、CDI6が直接発現制御している因子を探索するために、クロマチン免疫沈降法を用いて、CDI6が結合しているDNA断片の濃縮を行い、網羅的にシーケンスを行ったところ、気孔開閉調節に関わる転写因子MYBのプロモーター領域にあるDof結合配列にCDI6が結合していることが示唆された。さらに、MYBプロモーターにルシフェラーゼ遺伝子をつないだレポーター遺伝子とCDI6発現ベクターを孔辺細胞プロトプラストに同時に導入して解析を行った結果、CDI6はMYBプロモーターを活性化することが分かった。以上の結果から、CDI6はMYB転写因子などの発現制御因子として、気孔の開閉制御に関わっている可能性が示唆された。
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Research Products
(15 results)
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[Presentation]2010
Author(s)
溝山泰徳
Organizer
日本植物学会74回大会
Place of Presentation
中部大学
Year and Date
2010-09-09
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[Presentation]2010
Author(s)
山本禎子
Organizer
日本植物学会74回大会
Place of Presentation
中部大学
Year and Date
2010-09-09
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