2013 Fiscal Year Annual Research Report
小分子RNA作用マシナリーの中核因子Argonauteの解析
Project Area | Functional machinery for non-coding RNAs |
Project/Area Number |
21115002
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
泊 幸秀 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (90447368)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塩見 美喜子 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (20322745)
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Project Period (FY) |
2009-07-23 – 2014-03-31
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Keywords | 遺伝子 / 発現制御 / 核酸 / 蛋白質 |
Research Abstract |
小分子RNAのエフェクター複合体であるRISCの中核を成すタンパク質のうち、AGOサブファミリータンパク質については、ショウジョウバエAgo2をモデルとして、一分子イメージングの最適化とRISC形成過程の解析を試みた。その結果、siRNA二本鎖のうち、最終的に成熟体RISCに残る側のRNA鎖(ガイド鎖)の3’末端を蛍光標識し、ガラス基板上に固定したAgo2に細胞抽出液中で反応させたところ、siRNAがAgo2に取り込まれていると考えられる挙動を示す輝点の観察に成功した。また、植物に特有のAGO7のRISC形成について生化学的な解析を行い、取り込まれるRNAの配列構造にどのような特徴があるのかを明らかにした。さらには、脊椎動物のmiR-451と呼ばれるmiRNAがAgo2の切断活性依存的にRISCを形成する過程に、PARNと呼ばれるヌクレアーゼが必要であることを見いだした。また、PIWIサブファミリーに結合するpiRNAの生合成過程については、Hsc90を中心とするシャペロンマシナリーが、piRNA前駆体と考えられる一本鎖RNAがPIWIタンパク質に取り込まれる段階に重要な役割を果たしていることを明らかにした。生合成の最終段階に必要な「トリマー」については、現時点でその同定には至っていないものの、精製条件のさらなる改善に成功し、質量分析を用いた予備的解析を行った。また、SpnEとQinに特異的に結合する因子およびRNAの解析をすすめたところ、Maelstromがそれらと共に働く因子である事が明らかになった。さらに、piRNA増幅機構因子の一つであるVasaについて生化学的な解析を行うため、BmVasa抗体を作成し、その解析をすすめたところ、BmVasaは、Siwiによって切断されたRNAのRISCからのリリースに関わる可能性を示唆する結果が得られた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(18 results)