2013 Fiscal Year Annual Research Report
高分子非コードRNA作用マシナリー構成要素の探索と解析
Project Area | Functional machinery for non-coding RNAs |
Project/Area Number |
21115003
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鈴木 健夫 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 講師 (90533125)
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Project Period (FY) |
2009-07-23 – 2014-03-31
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Keywords | RNA / 転写後修飾 / プロセシング |
Research Abstract |
MALAT1の3'末端プロセシング産物mascRNAに存在するメチル化アデノシン修飾因子の特定から構造を1-メチルアデノシンと決定した方法論を元に、RNA修飾が逆転写が強く阻害する場合がある性質を利用し、微量RNAサンプルからのRNA修飾定量法を開発した。具体的にはCDKAL1遺伝子により修飾される細胞質tRNA-Lys 37位のms2t6Aにおけるメチルチオ化修飾を対象とし、修飾の下流または修飾を跨いだ逆転写プライマーを用いた2通りのqRT-PCRのCt値の比較から相対的な修飾率が得られることを見出した。CDKAL1のSNPsは糖尿病のリスクファクター遺伝子として知られ、実際にCDKAL1リスクアレルを持つ個人の末梢血RNAではms2t6Aのメチルチオ化修飾率の低下を示す結果が得られたことから、この手法による糖尿病リスク評価の可能性が示唆された。 典型的非コードRNAの一種rRNAはリボソームの構成成分として遺伝暗号解読とタンパク質合成反応に寄与している。アーキア16S rRNAから新規の構造を持つ修飾シチジンを見出し、その構造の決定に初めて成功した。アーキアから調製した新規修飾の構造解析からシチジン塩基部位とアミノ酸の側鎖が直接結合した構造を唯一の候補として特定し、有機合成した分子と比較し構造の妥当性を確認した。更に比較ゲノム解析とアーキアの遺伝子破壊の実施により新規修飾が欠失する遺伝子を見出した。この遺伝子は種間で保存されたCys残基があり、野性型遺伝子の相補は修飾を復活させたがCys変異型遺伝子では修飾欠損が復活できなかったことから、Cysが修飾の形成に重要な役割を持つことが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Quantitative PCR measurement of tRNA 2-methylthio modification for assessing type 2 diabetes risk2013
Author(s)
Xie, P., Wei, H.-Y., Hirata, S., Kaitsuka, T., Suzuki, T., Suzuki, T. and Tomizawa, K.
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Journal Title
Clin. Chem
Volume: 59
Pages: 1604-1612
DOI
Peer Reviewed
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