2009 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝学的アプローチによる高分子非コードRNAマシナリーの生理機能解析
Project Area | Functional machinery for non-coding RNAs |
Project/Area Number |
21115007
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Research Institution | National Institutes of Natural Sciences Okazaki Research Facilities |
Principal Investigator |
影山 裕二 大学共同利用機関法人自然科学研究機構(共通施設), 岡崎統合バイオサイエンスセンター, 特別訪問研究員 (90335480)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中川 真一 独立行政法人理化学研究所, 中川RNA生物学研究室, 准主任研究員 (50324679)
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Keywords | キイロショウジョウバエ / マウス / ノンコーディングRNA / 発生遺伝学 / 神経細胞 |
Research Abstract |
ショウジョウバエの中枢神経系に特異的に発現するMRE32 RNAについて、in situハイブリダイゼーション法により胚発生における発現様式を解析した。MRE32 RNAはステージ10より胚中心線の神経細胞で発現を開始し、ステージ11では未同定の脳半球の一部の神経細胞で、ステージ12では中心線より側方側の神経細胞でも発現が見られるようになる。ステージ13では中心線の発現が消え、ステージ15では側方の神経細胞の発現も消えて、脳半球の一部でのみ発現が継続する。MRE32の細胞内発現は細胞質全体ではなく、ドット状に観察されるが、その詳細は不明である。 また、神経細胞の核内に局在する長鎖ノンコーディングRNAであるGomafuと相互作用するタンパク質を同定するため、RNA結合ドメインを持つタンパク質に対するカスタムsiRNAライブラリーを作製し、特定の遺伝子をノックダウンした細胞におけるGomafuの局在を調べたところ、特定のスプライシング因子がGomafuの安定化に関わっていること、また、このスプライシング因子がGomafu相互作用因子として我々が同定していたSF1と細胞内で共局在を示すことが明らかとなった。
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