2010 Fiscal Year Annual Research Report
Toll様受容体の内因性リガンドの検索およびその活性制御機構の解明
Project Area | Homeostatic inflammation: Molecular basis and dysregulation |
Project/Area Number |
21117002
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
三宅 健介 東京大学, 医科学研究所, 教授 (60229812)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大戸 梅治 東京大学, 薬学研究所, 助教 (90451856)
中西 広樹 秋田大学, バイオサイエンス教育研究センター, 助教 (10466740)
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Keywords | 自然得免疫 / Toll様受容体 / 病源体センサー |
Research Abstract |
研究計画にのっとり、実験を進め、以下の成果が上がった。 1.TLRの内因性リガンドの検索システムの確立:ヒトTLR4の1塩基多型(SNP)を発現する細胞株を用いて機能解析を行った。その結果、SNPを持ったTLR4のほうが高い応答性を示す内因性リガンドを同定することに成功した。また、リガンドによっては、SNPによって応答性が低くなる場合があることも分かった。その機能解析を現在進めている。また、生化学的な解析によって、SNPによって、TLR4/MD-2の修飾に変化が生じることも明らかとなった。現在、その変化を検討するとともに、変化を生じさせるメカニズムを解析している。さらに、SNPを持ったTLR4/MD-2の構造生物学的解析を分担研究者大戸が進めている。 2.健常時及び疾患の際の内因性リガンドの検索、同定:共同研究者から、自己免疫疾患などの患者の血清を送ってもらい、その血清中の活性も調べている。また、精製したTLR4/MD-2やRP105/MD-1を用いたNative PAGEの実験を行うことで、特定の脂肪酸やリン脂質が、それぞれTLR4/MD-2やRP105/MD-1に結合することが分かった。現在これらの内因性リガンドとセンサーの複合体の構造生物学的解析を進めるとともに、内因性リガンドの活性を病原体由来リガンドと比較しながら進めている。 3.TLRによる核酸認識とその制御機構の解明:Unc93B1のノックインマウスの解析を進めている。全身性の炎症を示すことが分かり、その点を解析している。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Bortezomib suppresses function and survival of plasmacytoid dendritic cells by targeting intracellular trafficking of Toll-like receptors and endoplasmic reticulum homeostasis.2011
Author(s)
Hirai M, Kadowaki N, Kitawaki T, Fujita H, Takaori-Kondo A, Fukui R, Miyake K, Maeda T, Kamihira S, Miyachi Y, Uchiyama T.
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Journal Title
BLOOD
Volume: 117
Pages: 500-509
Peer Reviewed
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