2012 Fiscal Year Annual Research Report
Robot Learning from inter-human interaction
Project Area | Founding a creative society via collaboration among humans and robots |
Project/Area Number |
21118008
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Research Institution | Advanced Telecommunications Research Institute International |
Principal Investigator |
宮下 敬宏 株式会社国際電気通信基礎技術研究所, 知能ロボティクス研究所, 室長 (50332771)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神田 崇行 株式会社国際電気通信基礎技術研究所, 知能ロボティクス研究所, 室長 (90374107)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 学びあい / 会話パターン / 対話履歴構造化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,会話の中でロボットが学びを誘発し,その一方でロボット自身も学ぶメカニズムを解明することを目的としている.昨年度には学びの場での実験を開始した.8週間にわたって,毎回2時間,4~6名の子供達がLegoの作り方を一緒に学ぶ協調学習型の放課後教室を開催した.人型ロボットが作り方の説明や進行役といった教室運営の役割を担い,大人がいない,子供とロボットのみの学習環境を作り出した.これまでに63名の小学校4-6年生が実験に参加した.参加した子供たちはLegoの使い方を理解し,モーターとセンサを組み合わせたLegoロボットを自分で作れるようになった.また,事前・事後の比較からも,ロボットの作り方に関して,知識を得たことがわかった.この実験結果についての分析を進め,その結果について論文にまとめた.小学校というより現実の場に実験フィールドを移し,ロボットがいる学習環境についての研究を進めた.近隣の小学校の理科教室にロボットを導入した.領域内の他のプロジェクトとも連動して,人の位置情報や音声情報をとるためのセンサネットワークも合わせて導入し,それと連動してロボットが動作するような準備も進めた.さらに,5年生の授業の後に子供たちが理科についての質問などをロボットに自由にできるように導入した.このフィールド実験をおよそ1か月にわたって行った.子供たちは継続的にロボットと関わり合い,大変好評であった.その効果や具体的なインタラクションの内容については現在分析中であり,その結果も踏まえて,本年度にさらにフィールド実験を進める予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画どおり,学びの場での実証実験を進めている.ロボットからの働きかけが子供たちの学びを活性化するという現象について,平成23年度に行った実験結果の分析や,平成24年度に行う小規模な実験から,有効なインタラクションパターンについて明らかしつつある.このことから,計画と同水準の結果を出しつつあると考えられる.
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Strategy for Future Research Activity |
関係構築についてA02班で構築する心理尺度などを利用するなど,領域内での連携を行いながら,再びフィールド実験を行う.
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