2022 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Innovative nanotechnology for probing molecular landscapes in the brain |
Project/Area Number |
21H05091
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
竹本 さやか (木村さやか) 名古屋大学, 環境医学研究所, 教授 (70372365)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮田 茂雄 日本薬科大学, 薬学部, 准教授 (40366836)
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Project Period (FY) |
2021-08-23 – 2024-03-31
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Keywords | ストレス / 分子病態 / マイクロダイアリシス / イメージング |
Outline of Annual Research Achievements |
脳によって生起する情動(不安、恐怖、快楽など)は、生物が生存するうえで必要不可欠な生理機能である。現代社会における様々なストレスが一因となり、過度な情動の亢進や消失といった情動障害が生じ、うつ病や適応障害、不安障害をはじめとする精神疾患との病態に関与するとされる。本研究では、特に細胞外分子の変化を捉えるために、脳深部イメージング法やマイクロダイアリシス法などの分子脳生物学的手法を組み合わせ、ストレスに伴う情動障害の病態解明を目指している。 今年度、「研究開発項目A:モデルマウスを用いた細胞外分子病態解析」では、はこれまでに引続き、脳深部イメージング法を用いた扁桃体神経活動の計測を行った。また、マイクロダイアリシス法の確立を完了し、神経活動を惹起した際の脳内物質を回収し、学術変革領域内の共同研究として、網羅解析を推進するための連携体制を整えた。また「研究開発項目B:高分子ナノマシンの脳内動態」について、特定の病態モデルにおける動態変化に着目した検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画していたほとんどの実験について実施した。またマイクロダイヤリシスや脳深部イメージング法などの実験系の立ち上げを完了し、データの取得に成功した。
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Strategy for Future Research Activity |
引続き、脳深部イメージングおよびマイクロダイアリシスを用いて、研究を推進する計画である。具体的には、扁桃体に焦点を絞り、扁桃体亜核の活動計測を行い、情動刺激に対する神経活動を計測する。この際に、ストレスなどによる活動性の変化に注目し、解析を行う計画である。また、同じ部位よりダイアリシスを実施し、ストレスに伴う細胞外代謝物の差異を明らかとする。更に、高分子ナノマシンの脳内動態については、特定の病態モデルにおける動態変化について、詳細の検討を行う計画である。
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