2022 Fiscal Year Annual Research Report
Multiscale understanding of navigation in wild animals using bio-logging techniques
Project Area | Hierarchical Bio-Navigation Integrating Cyber-Physical Space |
Project/Area Number |
21H05294
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
依田 憲 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (10378606)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 誉士 麻布大学, 獣医学部, 准教授 (70637933)
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Project Period (FY) |
2021-09-10 – 2026-03-31
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Keywords | バイオロギング / ナビゲーション / 階層 / 鳥類 / 哺乳類 |
Outline of Annual Research Achievements |
本計画研究では、野生動物の中でも特に機動力に優れた大型の鳥類と哺乳類を対象として、行動や情報処理にかかるコストや、行動による利益をバイオロギングにより実測して、階層ナビゲーションを支える行動ダイアグラムを解明する。 本年度は、夏から秋にかけて海鳥類の野外調査を行い、新潟県粟島で繁殖するオオミズナギドリの成鳥126羽にGPSや加速度などを記録するロガーを装着した。さらに、青森県蕪島に生息するウミネコの成鳥53羽と巣立ち幼鳥7羽にGPS等を記録するロガーを装着し、成鳥30羽と幼鳥7羽からは年間を通した長期データを得ている。また、ドローンを用いて、野生のニホンザル個体群の野外観察をおこない、個体間の相互作用に関するデータを得た。また、空撮映像中の個体、個体の頭部のトラッキング手法の開発にも取り組んだ。バイオロギングデータの解析に関しては、風に応じた鳥の移動方向の変化から鳥の移動戦略を推定する統計モデルを構築したり、A01班やA02班と共同して、新しい解析手法の開発に取り組んだりした。研究領域内の融合研究の代表的な成果としては、A01班と行った磁力制御環境下での海鳥の神経活動計測、A02班と行ったχ(カイ)ログボット(AIロガー)による自由活動下の海鳥への行動介入、異常値検出ログボットを用いた鳥類の新規行動の発見などが挙げられる。成果の一部をまとめ、学会発表及び国際誌論文発表(PNAS等)を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
鳥類に関しては、当初の計画以上に行動データを得ることができた。また、成果の一部をトップ誌(PNAS)に発表することができた。これらを鑑みて、おおむね順調に進んでいると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
野外行動データの取得に関してはおおむね順調に進んでいるため、引き続き野外実験を行っていく。また、既に開始している、新型ロガー(χログボット)の開発とフィールドでの稼働、および得られたデータの解析(A02班との共同)をさらに進めていく。
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