2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Molecule Activation Directed toward Straightforward Synthesis |
Project/Area Number |
22105002
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
茶谷 直人 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (30171953)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 分子活性化 / 炭素-水素結合活性化 / 炭素-酸素結合活性化 / 炭素-窒素結合活性化 / キレーション / 配向基 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)二座配向基を利用した炭素-水素結合の活性化:8-アミノキノリン配向基/ニッケル(II)触媒系を利用すると、芳香族アミドのベンゼン炭素-水素結合とハロゲン化アリールとの反応によるオルト位アリール化、および脂肪族アミド類の飽和炭素-水素結合とジアリールヨードニウム塩との反応によるアリール化を見いだした。さらに、この8-アミノキノリン配向基/ニッケル(II)触媒系を利用すると新しい形式の酸化的炭素-水素結合/炭素-水素結合カップリングが進行することを見いだした。溶媒のトルエンが反応に関与している。本反応の官能基選択性はひじょうに高い。反応機構は不明であるが、TEMPOを添加すると反応が停止することから、ラジカル経由の反応であると思われる。ヨウ化ヘプタフルオロイソプロピルが温和な酸化剤(ラジカル発生化剤)としての働いていることが鍵である。いずれの反応も8-アミノキノリンのみが配向基として働いた。 (2)炭素-酸素結合の活性化:様々なN-ヘテロ環カルベンを合成し、アニソール類の炭素-酸素結合の活性化を検討した。その結果、窒素上にシクロヘキシル基を有するN-ヘテロ環カルベンを配位子とするとニッケル錯体の触媒活性化が大きく増大することを見いだした。また、ロジウムを触媒とする炭素-酸素結合のボリル化の開発にも成功した。2-ピリジニルオキシ基が配向基として優れているだけでなく、容易に除去できることもわかった。 (3)炭素-窒素結合の活性化:ニッケルを触媒とする芳香族アミド類やカーバメート類のボリル化および還元反応の開発に成功した。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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