2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Mutli-dimensional fluorescence live imaging of cellular function and molecular activity |
Project/Area Number |
22113002
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
松田 道行 京都大学, 生命科学研究科, 教授 (10199812)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清川 悦子 金沢医科大学, 医学部, 教授 (80300929)
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Keywords | FRET / バイオセンサー / トランスジェニックマウス / Rac1 / 二光子顕微鏡 |
Research Abstract |
(1)三次元培養系における上皮細胞がん化モデルの構築 腎上皮細胞MDCKの三次元培養系を用いて上皮細胞がん化機構を研究した。MDCK細胞はラミニンを含むマトリゲル内で培養すると、単層の上皮からなる管腔構造を形成する。また、様々な増殖因子や活性化型分子の発現により、細胞が重層化した腺腫様形態を誘導することができる。この過程で、Rhoファミリー低分子量GTP結合タンパク質の一つRac1が、管腔面で活性が抑制されていることを見出した。また、管腔面でRac1を薬剤誘導性に活性化することで、細胞に癌化様の構造を誘導することができた。このことは、Rac1活性の極性の破綻nが癌組織の異常構造形成に重要な役割を追うていることを示している。 (2)FRETバイオセンサーを発現するトランスジェニックマウスの作製 ERKおよびPKAのバイオセンサーを発現するトランスジェニックマウスを作製した。これらのマウスは全身のほぼすべての組織でバイオセンサーを発現している。また、十分に明るい蛍光を持ち、容易にintravital FRET imagingができた。結果の一つとして、皮膚組織損傷モデルに置いて、ERKおよびP陥が異なるタイムコースで活性化されていることを見出すこどができた。 (3)二光子顕微鏡用のFRETバイオセンサーの作成 二光子顕微鏡での使用に用いるために、ドナーの蛍光量の減少のみで観察できるFRETバイオセンサーを作成した。これは、アクセプターに蛍光を発しない黄色蛍光タンパク変異体を用いることで、ドナーの蛍光を正確に測定できるようにしたものである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画書に記載の通りにほぼ進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
トランスジェニソクマウスを用いたintravital FRET imagingを本邦初の研究として推進すべく、積極的に共同研究を進める。また、総括班で行う講習会に、この研究資材を投入していく。
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Research Products
(10 results)
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[Journal Article] SH3BP1, an exocyst-associated RhoGAP, inactivates Rac1 at the front to drive cell motility2011
Author(s)
M.C.Parrini, A.Sadou-Dubourgnoux, K.Aoki, K.Kunida, M.Biondini, A.Hatzoglou, P.Poullet, E.Formstecher, C.Yeaman, M.Matsuda, C.Rosse, J.Camonis
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Journal Title
Mol.Cell
Volume: 42(5)
Pages: 650-661
DOI
Peer Reviewed
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