2014 Fiscal Year Annual Research Report
骨の生体イメージングによる骨髄細胞・骨転移癌の遊走・分化やニッチ環境の可視化
Project Area | Mutli-dimensional fluorescence live imaging of cellular function and molecular activity |
Project/Area Number |
22113007
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
石井 優 大阪大学, 生命機能研究科, 教授 (10324758)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 骨髄環境 / イメージング / ケモカイン / がん幹細胞 / 細胞動態 / 細胞分化 / ニッチ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では当研究代表者がこれまで独自に開発・改良を行ってきた、骨組織の生体リアルタイムイメージング系を用いて、生きた実験動物内での骨組織・骨髄内における破骨細胞による骨破壊や骨芽細胞による骨新生の過程、および骨髄内腫瘍細胞の動態・相互作用について統合的に解析することを目的とするものである。当該年度においては、前年度に明らかにしていた、骨表面に接着しや破骨細胞の機能的分類化、即ち「骨を活発に破壊するタイプ」と「比較的不活性のタイプ」の2種類へのサブクラス化をさらに推し進め、様々な骨病態においてこれらの機能分化がどのように変化されるかについて統合的に解明を行った、特にビスホスホネートなどの骨吸収抑制剤がこれらの機能分類化された破骨細胞にどのように作用するかについて、実体的な解明を行った。また、破骨-骨芽細胞および骨破壊部位の多重標識系の確立に成功し、破骨-骨芽細胞の2者の相互作用の実体およびその骨環境の維持における個別機能について詳細に解明した。さらには、白血病細胞の細胞株を用いて、標識したがん細胞が骨髄内で定着するする過程や、増殖・拡大する過程、および抗がん剤投与によって多くの癌細胞が細胞死を誘導される中で残存するがん細胞(抗がん剤耐性癌細胞≒白血病幹細胞)の同定や、それらが存在する特殊環境(ニッチ)の実体的同定についても成功した。さらには、およびその部位での白血病がんの動態、周囲のストロマ細胞との細胞間相互作用を可視化のみならず、がん細胞にOVAペプチドを発現させることで、OT-IT細胞を用いてin vivoでの抗腫瘍免疫の実体を可視化することにも成功した。
|
Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|