2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Neural Diversity and Neocortical Organization |
Project/Area Number |
22123002
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
影山 龍一郎 京都大学, ウイルス研究所, 教授 (80224369)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 神経幹細胞 / Deltalike1 / 発現振動 / ノックインマウス / Hes1 / Mash1 |
Outline of Annual Research Achievements |
今までの解析から、神経幹細胞ではHes1やMash1の発現が数時間周期で振動すること、この発現振動によって神経幹細胞の増殖能が活性化されることを明らかにしてきた。さらに、発現振動の意義を探るために、Hes1とMash1の下流遺伝子である Deltalike1 (Dll1)に注目して解析を行った。Dll1 mRNAおよびDll1タンパク質の発現をモニターできるレポーターマウスを開発した。特に、後者のマウスはDll1遺伝子座にルシフェラーゼcDNAをノックインしてDll1との融合タンパク質ができるようにしたところ、ルシフェラーゼ活性によって正確にDll1タンパク質の発現動態をモニターすることに成功した。これらのマウスを使ってDll1の発現解析を行った結果、神経幹細胞や未分節中胚葉においてDll1のmRNAおよびタンパク質量は振動することがわかった。Dll1の発現は、Hes1によって抑制され、Mash1によって活性化されることから、Hes1とMash1依存性に発現振動すると考えられた。また、Dll1の発現振動の意義を明らかにするために、Dll1を定常発現するマウスの作製を試みた。この新たなDll1変異マウスでは、Dll1がほぼ定常発現し、発生過程に大きな異常が起こることが明らかになった。今後、その詳細な表現型解析を行うことによって、遺伝子発現振動の重要性がさらに明らかになることが期待される。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(18 results)