2010 Fiscal Year Annual Research Report
多彩な生物種における脂肪蓄積と食欲制御に関与する新規生理活性ペプチドの探索
Project Area | Molecular Basis and Disorders of Control of Apetite and Fat Accumulation |
Project/Area Number |
22126003
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
児島 将康 久留米大学, 分子生命科学研究所, 教授 (20202062)
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Keywords | 生理活性ペプチド / オーファン受容体 / ショウジョウバエ / 摂食調節 |
Research Abstract |
ショウジョウバエのゲノム-データベースにはリガンド不明なオーファンGPCRが多数存在し、その中から、ほ乳類の摂食調節ペプチド受容体にホモロジーの高い受容体もいくつか存在する。昨年度、摂食抑制性のほ乳類BRS-3受容体にホモロジーの高い受容体(2種)に対して、その内因性リガンドを単離・構造決定した。本年度には新たに2種、3個の新規生理活性ペプチドを発見し、論文発表した。 1,dRYamide-1,-2の発見 NPYはほ乳類において摂食亢進作用をはじめとする多彩な機能を示す生理活性ペプチドである。ショウジョウバエにおいて、ほ乳類のNPY受容体にホモロジーの高い受容体がいくつか存在し、それに結合して作用する内因性リガンドは不明なものがある。今回、オーファン受容体のCG5811の内因性リガンドとしてdRYamide-1およびdRYamide-2を発見した。両ペプチドは同一の前駆体からプロセシングを経て、活性型ペプチドに変換される。C末端部分はともにアミド構造で、これが活性に必要である。クロバエを使った摂食実験では、両ペプチドは摂食抑制作用を示した。 2,Trissinの発見 他にオーファン受容体のCG34381の内因性リガンドとしてTrissinを発見した。Trissinは28アミノ酸のペプチド中に3個のジスルフィド結合がある、非常に特徴的な構造をしていた。
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Research Products
(5 results)