2010 Fiscal Year Annual Research Report
摂食・エネルギー代謝調節に関わる摂食調節ペプチドの機能形態学的解析
Project Area | Molecular Basis and Disorders of Control of Apetite and Fat Accumulation |
Project/Area Number |
22126004
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
塩田 清二 昭和大学, 医学部, 教授 (80102375)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
影山 晴秋 昭和大学, 医学部, 助教 (00433839)
柴 加奈子 昭和大学, 医学部, 助教 (40551263)
竹ノ谷 文子 星薬科大学, 薬学部, 講師 (30234412)
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Keywords | 摂食調節 / エネルギー代謝 / 機能形態学的解析 / 神経ネットワーク / 遺伝子工学的手法 |
Research Abstract |
本研究は、脳内の摂食およびエネルギー代謝調節を統御するニューロンネットワークの神経解剖学的な解析を行うために新規の遺伝子工学的手法を開発し実現化する。そのために遺伝子工学的手法を応用した神経ネットワークを解析する新技法と細胞内シグナル伝達機構解析の新しい技術を開発し、摂食・エネルギー代謝に関与するリガンド産生ニューロンの分布・局在、求心路や遠心路を同定し、脳内のみならず脳-末梢臓器間の神経ネットワークを解明する。また脳と末梢臓器間の神経ネットワークを解明することにより、末梢臓器、特に脂肪組織の生理機能の制御の分子基盤の解明も行なう。 本年度は、計画実施期間が極めて短いために、十分な研究成果をあげるまでに至っていない。まず、タモキシフェン誘導型Cre-loxPシステムを構築し、時・空間的に蛍光タンパク質やトレーサーを発現する系を構築するために以下の実験を行なった。既存の摂食調節ペプチド(グレリン、NERP : NeuroEndocrine Regulatory Peptide)およびSF-1遺伝子の遺伝子発現調節領域下流にDNA組換え酵素Creと変異エストロゲン受容体(ER)との融合タンパク質(CreER)をコードしているcDNAを結合させたトランスジーンを構築することを試みた。β-galactosidaseと破傷風毒素(TTC)の融合タンパク質は神経終末から取り込まれることが報告されていることから、緑色蛍光タンパク質とTTCの融合タンパク質(GFP-TTC)をコードしているcDNAをCAGプロモーター-loxP-Neor-loxP(CAG-LNL)カセットの下流に結合したトランスジーンを構築することに成功した。次年度は、トランスジーンを受精卵に微量注入し、遺伝子改変マウスを作成し脳内のニューロンネットワーク解析につながる研究を計画している。
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Research Products
(4 results)