2012 Fiscal Year Annual Research Report
Diversity in HLA heterodimers
Project Area | HLA polymorphism, disease and evolution |
Project/Area Number |
22133006
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
宮寺 浩子 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40361464)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | HLA / MHC / 自己免疫 / 免疫遺伝 |
Outline of Annual Research Achievements |
HLAクラスIIは多くの自己免疫疾患、感染症の最も強い遺伝要因である。しかし、そのメカニズムは解明されていない。この最も顕著な例はナルコレプシーである。ナルコレプシーでは患者のほぼ100%が同一のHLAクラスIIアリルを持ち、ゲノムワイド関連解析でもHLAクラスIIとの顕著に強い関連が認められる。しかし、未だに自己抗原同定に至っていない。 本研究はナルコレプシー、及び、同様にHLAクラスIIが最も大きい遺伝要因である一型糖尿病、慢性B型肝炎の病態機序解明を目的とする。具体的には病態に関与するペプチドの同定を目標としている。また、提示抗原が既知であるインスリン自己免疫症候群(IAS)を対象として、組換えHLAタンパク質の高密度発現系の構築・HLAテトラマー作成系の確立を行う。 平成24年度は、ペプチド結合測定系の確立、及びナルコレプシーに関与する自己抗原の探索を行った。ペプチド結合測定系については、一型糖尿病を対象として、哺乳類安定発現株細胞抽出分画を用いたペプチド結合アッセイ系を構築した。一型糖尿病発症に関与することが報告されているZnT8タンパク質について合成ペプチドライブラリーを作成し、この系を用いてDR9アリル産物が結合するペプチドの探索を行った。ナルコレプシーに関与する自己抗原の探索についても、同様の系を用いて脳神経ペプチド、オレキシン由来のペプチドがナルコレプシー感受性アリル産物を含む複数のDQアリル産物に結合することを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
HLA-ペプチド結合測定系の確立に想定以上の時間を要したが、当初の研究計画から大きく遅れることなく、おおむね順調に進展している。論文作成と成果の発表は当初の予定よりやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
H25年度前半にHLA-ペプチド結合測定の結果の一部および、HLAタンパク質安定性多様性についての成果の論文発表を行う。H25年度は、ナルコレプシー発症に関与する自己抗原ペプチドの探索を終了し、テトラマー作成による自己抗原探索に着手する。また、一型糖尿病自己抗原ペプチドの探索を多種類の自己抗原を対象として行う。
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Research Products
(8 results)