2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | HLA polymorphism, disease and evolution |
Project/Area Number |
22133006
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Research Institution | Research Institute, International Medical Center of Japan |
Principal Investigator |
宮寺 浩子 独立行政法人国立国際医療研究センター, その他部局等, その他 (40361464)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | HLA / MHC / 自己免疫 / 免疫遺伝 |
Outline of Annual Research Achievements |
各項目について、以下の点について解析を行った。 インスリン自己免疫症候群の解析:DR0406テトラマーを作製、精製した。大量産生のためには、発現系の改変が必要である。 1型糖尿病に関連する自己ペプチドの探索:DRB1*04:05, *08:02, *08:01, *15:01の組換えタンパク質を発現し、ペプチド結合アッセイ系を確立した。ZnT8タンパク質について合成ペプチドライブラリーを作製し、コントロールペプチド(ビオチン標識ペプチド)に対する、非標識ペプチドの競合アッセイを行い、DRB1*09:01タンパク質に結合するZnT8ペプチドを探索した。結合する候補ペプチドは見出されたが、再現性の確認が必要である。 ナルコレプシー自己抗原の同定:ナルコレプシー感受性・抵抗性に関連する組換えHLAクラスIIタンパク質を発現し、ペプチド結合解析を行い、DQB1*06:01, *06:03 (抵抗性)、DQB1*06:02(感受性)、DQB1*06:04(中立性)に対するオレキシンペプチドの結合性を調べた。オレキシンのシグナルペプチドについて、先行研究と一致する結果(DQB1*06:02への結合)を得た。今後は、他の自己抗原候補について、DQタンパク質への結合、および、アリル間の結合特異性を明らかにする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
H25年10月より研究協力者の参画が困難になり、研究の一部に遅れが生じたが、当初の研究計画から大きく遅れることなく、おおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
これまで確立したペプチド結合アッセイ系に加え、H25年度後半に新たに確立したアッセイ方法についても測定系として確立し、二つの異なる手法でHLA-ペプチド結合スペクトラムの測定を進めることにより、今後、自己免疫疾患病態に関わる自己抗原ペプチドの同定を進める。
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Research Products
(11 results)