2010 Fiscal Year Annual Research Report
ベーチェット病などのHLA関連遺伝性眼疾患における疾患特異的な多型の網羅的探索
Project Area | HLA polymorphism, disease and evolution |
Project/Area Number |
22133010
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
水木 信久 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (90336579)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大野 重昭 北海道大学, 医学研究科, 特任教授 (50002382)
河越 龍方 横浜市立大学, 医学研究科, 特任助教 (20564800)
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Keywords | HLA関連遺伝性眼疾患 / ベーチェット病 / サルコイドーシス / 原田 |
Research Abstract |
多くの遺伝性眼疾患でHLAとの有意な相関が報告されている。本研究の対象疾患であるベーチェット病、サルコイドーシス、原田病についても人種を問わずHLAとの顕著な相関が報告されており、各々の疾患の発症にHLA遺伝子が深く関与していることは疑いない。近年各疾患を対象に、HLA領域の解析が進められ、疾患と相関する新たなHLA遺伝子または非HLA遺伝子が同定されている。しかしながら、HLAは高度の多型性を示すとともに、強固な連鎖不平衡を有するため、疾患と真に相関するHLA遺伝子あるいは非HLA遺伝子は未だ確定されていない。また、HLAは人種による遺伝子頻度の多様性も示すことから、疾患とHLAの相関に人種差が認められる場合も報告されている。したがって、本研究においてHLA領域を対象にゲノムリシークエンシングを遂行することにより、各々の疾患の真の疾患感受性HLA遺伝子あるいは非HLA遺伝子を確定する。さらに、私達が確定した病因遺伝子と結合する病因ペプチドの検索およびその病因ペプチドの結合阻止分子の同定を行う。これらの成果はHLA関連遺伝性眼疾患の病態の解明に繋がるとともに、HLA分子標的薬の開発を可能にし、HLA関連遺伝性眼疾患の根治治療への道を拓く。 平成22年度は、Illumina社の次世代シークエンサーを用いたHLA領域の網羅的なシークエンシング(多型の検出)を開始した。さらに、病因HLA遺伝子と結合する病因ペプチドの検索を開始した。今後、本研究を継続して遂行することで、HLA関連遺伝性眼疾患の病態の解明およびHLA分子標的薬の開発が期待される。
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Research Products
(10 results)