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2023 Fiscal Year Annual Research Report

外国ルーツと貧困の交互作用が子どもに及ぼす影響の分析

Planned Research

Project AreaEstablishment of Child Poverty Research
Project/Area Number 22H05102
Research InstitutionToyo Eiwa University

Principal Investigator

山本 直子  東洋英和女学院大学, 国際社会学部, 講師 (10817208)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 周 燕飛  日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (00605298)
千年 よしみ  国立社会保障・人口問題研究所, 国際関係部, 特任主任研究官 (00344242)
Project Period (FY) 2022-06-16 – 2027-03-31
Keywords外国ルーツの子ども / 外国につながる子ども / 在日外国人 / 貧困 / 子どもの貧困 / 外国人の就労 / 多文化共生 / 社会
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、外国にルーツを持つことと、貧困に関連する要素が複合的に作用することによる子どもへの影響を明らかにすることである。外国にルーツを持つことと貧困の交互作用を明らかにするとともに、家族の状況、居住地域の特性(貧困率、都市の規模や外国人居住率)、地域や学校における外国人支援施策やサービスの充実度、エスニック・コミュニティの有無などが媒介することによって、子どもへの影響がどのように緩和/ 強化されるかを検証し、外国にルーツを持つ子どもの不利のメカニズムを解明することを試みる。
2年目となる2023年度には、ここまでの研究成果の公表および議論を目的として、外国にルーツを持つ世帯の子育てと貧困に関するシンポジウムを開催することが最大の目標であった。これについては、2023年10月に「外国にルーツを持つ世帯の子育てと労働を考える」と題するシンポジウムを開催した(独立行政法人労働政策研究・研修機構との共催)。本シンポジウムでは、研究代表者と分担者の計3名が登壇し、外国人雇用、外国ルーツの子どもと家族の多様性、外国ルーツ世帯の親の労働と子どもの生活の3つのテーマについて研究成果を報告した。外国人世帯の支援に関わる方々や実践者とのディスカッションを行うことで議論を深めることができた。2023年度後半は、ここまでの成果を論文等としてまとめて公表することができた(一部は2024年度6~7月に公表予定)。
さらに、2023年年度には、2024年度分の予算の一部を前倒し利用するための申請を行い、外国ルーツの子育て世帯を対象としたオンライン調査を実施することができたことも大きな成果として挙げられる。2024年度には調査により得られたデータの分析に取り掛かる予定である。
本研究班による研究活動の状況を公表する場としてウェブサイトを作成したことも成果の一つである。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

1: Research has progressed more than it was originally planned.

Reason

研究実績に記載したとおり、本年度は、2023年10月に「外国にルーツを持つ世帯の子育てと労働を考える」と題するシンポジウムを開催した(独立行政法人労働政策研究・研修機構との共催)。シンポジウムの中で、パネルディスカッションを行い、領域内外の研究者や行政・支援現場に関わる方々との意見交換を実施することができた。これらの研究活動によって得られた研究成果を、論文(2024年6~7月に公表予定)、ワーキングペーパー、講演録、書籍(分担執筆)等として公表することもできた。
さらに、これらの研究成果から浮かび上がった外国にルーツを持つ世帯への調査データの弱点を補うために、本研究班独自のオンライン調査を実施することもできた。以上のように、ここまでの研究は、本研究班の当初の計画以上に順調に進展している。

Strategy for Future Research Activity

2024年度は、2023年度に実施したオンライン調査により得られたデータを分析および論文等の執筆作業を中心に研究を進める。オンライン調査の結果は、2024年度中にワーキングペーパーとしてまとめ、公表する予定である。さらに、その後、2024年から2025年度にかけて、成果を論文として公表するための準備を進める。

  • Research Products

    (10 results)

All 2024 2023 Other

All Journal Article (5 results) Presentation (3 results) Book (1 results) Remarks (1 results)

  • [Journal Article] 外国ルーツの子どもと家族の多様性ー生活困難と親の就労ー2024

    • Author(s)
      千年よしみ
    • Journal Title

      『ビジネス・レーバー・トレンド』2024年1・2月号

      Volume: 2024年1・2月号 Pages: -

  • [Journal Article] 「ポストコロナの介護人材確保について考える 外国人介護人材に日本で活躍してもらうためには?」2024

    • Author(s)
      周燕飛
    • Journal Title

      『月刊老施協』2024年3月号

      Volume: 2024年1・2月号 Pages: 26-27

  • [Journal Article] 「外国人雇用のいま─人材開国への挑戦─」2024

    • Author(s)
      周燕飛
    • Journal Title

      『ビジネス・レーバー・トレンド 』2024年1・2月号

      Volume: 2024年1・2月号 Pages: -

  • [Journal Article] 外国ルーツ世帯の労働と子どもの生活─ワーキングプア世帯の子どもの居場所─2024

    • Author(s)
      山本直子
    • Journal Title

      『ビジネス・レーバー・トレンド 』2024年1・2月号

      Volume: 2024年1・2月号 Pages: -

  • [Journal Article] 外国ルーツの子供と保護者の回答状況に関する分析ー自治体による「子どもの生活実態調査から」ー2023

    • Author(s)
      千年よしみ
    • Journal Title

      東京都立大学子ども・若者貧困研究センターWorking papers Vol.34

      Volume: Vol.34 Pages: -

  • [Presentation] 外国人雇用のいま─人材開国への挑戦─2023

    • Author(s)
      周燕飛
    • Organizer
      第128回労働政策フォーラム「外国にルーツを持つ世帯の子育てと労働を考える」
  • [Presentation] 外国ルーツの子どもと家族の多様性─生活困難と親の就労─2023

    • Author(s)
      千年よしみ
    • Organizer
      第128回労働政策フォーラム「外国にルーツを持つ世帯の子育てと労働を考える」
  • [Presentation] 外国ルーツ世帯の労働と子どもの生活─ワーキングプア世帯の子どもの居場所─2023

    • Author(s)
      山本直子
    • Organizer
      第128回労働政策フォーラム「外国にルーツを持つ世帯の子育てと労働を考える」
  • [Book] 第6章「貧困とは何かー子ども・女性・移民から考える不利の重なり」pp122ー141『第2版 社会科学からみるSDGs』2024

    • Author(s)
      山本直子
    • Total Pages
      325
    • Publisher
      小鳥遊書房
    • ISBN
      9784867800423
  • [Remarks] 外国にルーツを持つ子どもの貧困に関する研究

    • URL

      https://foreignroots.theblog.me/

URL: 

Published: 2024-12-25  

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